国際帝石:アナリスト予想上回る今期利益-配当は据え置き

国内石油開発最大手の国際石油開 発帝石は4日、今期(2010年3月期)の連結純利益予想を860億円(従 来予想560億円)に上方修正した。原油価格が当初の予想を上回る見 通しとなったことが寄与。ブルームバーグ・ニュースが集計したアナ リスト予想の中央値750億円を110億円上回った。

同社は5月、今期の純利益が前期比61%減となることから、年間 配当を1株当たり5000円と、前期比3000円減配する方針を示した。 今回発表された純利益予想は従来予想を300億円上回るものの、配当 額を5000円に据え置いた。

都内で会見した村山昌博常務は、配当方針について「イクシスや アバディといった巨大なプロジェクトが控えており、内部留保にお金 を回したい。巨大プロジェクトを実行に移すことで株価を上昇させ、 株主の期待に応えたい」との見解を示した。

国際帝石が西豪州沖で計画しているイクシス・ガス・コンデンセ ート田は総事業費約200億ドル(1兆8123億円)となる見通し。日本 の液化天然ガス(LNG)輸入量の1割強に相当する年間800万トン のLNG生産量が見込まれている。インドネシア領チモール海でも、 年間450万トンの液化天然ガス(LNG)の生産を予定しているアバ ディ・天然ガス・コンデンセート田の開発を計画している。

10%の権益を現地企業に譲渡

同社は4日、業績予想の発表にあわせ、アバディプロジェクトの マセラ鉱区権益10%をインドネシアのエネルギー会社PTエネル ギ・メガ・ペルサダに譲渡することも発表した。プロジェクトを円滑 に遂行するため、現地有力企業との協力関係の強化が狙いだとしてい る。

村山氏は、守秘義務を理由に譲渡の詳細については明らかにでき ないとしたうえで、取引は「今期の業績予想には織り込み済み」だと 話した。

業績見通しの前提条件となる原油価格(ブレント原油)の通期平 均予想を、従来の1バレル当たり57ドルから64.7ドルに引き上げた。 為替レート予想は、92円80銭(従来は95円60銭)に変更した。

同社が東京証券取引所で開示した第2四半期(4-9月期)の連 結純利益は、前年同期比54%減の476億円。売上高は47%減の3926 億円だった。

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