トリドール社長:低価格専門店が時代を制す、うどんで1000店確立へ

複数の外食チェーン店を全国展開 するトリドールは、釜揚げ讃岐うどん「丸亀製麺」の大量出店を継続し て、経営基盤の拡充を急ぐ。

同社の粟田貴也社長は4日午後、日本証券アナリスト協会主催の説 明会で、「セルフうどんの市場は数千店のポテンシャルを有している。 当社の長期目標は同領域で1000店体制を確立し、売上高1000億円を超 えることだ」と述べ、丸亀製麺業態で年間120店を超す出店を継続する 考えを明らかにした。

トリドールが10月30日に公表した今期(2010年3月期)業績見 通し(非連結)によると、売上高は前期比57%増の384億円、純利益 は同40%増の19億円とそれぞれ過去最高を更新する見込み。100店と 計画していた丸亀製麺の新規出店は20店上積みし、120店に拡充する 方針で、期末の同業態店舗数は321店となる予定だ。

粟田社長は、ファミリーレストラン、コーヒーショップ、すしなど を例に戦後の外食産業の変遷を振り返り、「もともと日本に根付いてい る食文化を大衆化した上で、ディスカウンター(低価格での提供者)に なったところが成功者になった。専門店のディスカウンターが時代を制 してきた」と話した。

トリドールがうどんにこだわるのは、客層が広く、ヘルシーで低価 格なため。「手作りで出来立てを出している分、70歳を上回る高齢者 が1人で来店されるケースが多いほか、ファミリー顧客の来店頻度も高 い」という。丸亀製麺の平均客単価は494円で、他業態に比べ競争力が 高い。

うどん専門で圧倒的なリーダーに

同社が説明資料で紹介した富士経済の外食産業調査によると、「ハ ンバーガー」や「牛丼」の市場が上位3社で90%超のシェアを占め、 ほぼ寡占化されているのに対し、9695億円の市場規模を持つ「うど ん・そば」は上位3社で売上高660億円、占有率6.8%と、産業集約が 遅れている。

粟田社長は、「メニュー複合化で和食レストランに変容していくチ ェーンが多く、うどん専門でガリバーになろうというチェーンがなかっ た」とし、今後はトリドールが同領域で圧倒的なトップリーダーになる との意向を強調した。

同社ではまた、画一化・効率化を志向するチェーンストア理論と一 線を画し、店舗従業員の充実を重要な経営戦略と位置付けている。「う ちの店は従業員数がほかの店の2倍、高齢の従業員も多いから年齢も2 倍、計4倍のサービスだ」と同社長は述べ、都心部でも高齢従業員の採 用を進める方針を示した。

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