世銀報告書:東アジア成長見通し引き上げ-資産バブル懸念

世界銀行は4日公表した報告書で、 今年の東アジアの経済成長率見通しを当初の予想から上方修正した。 資産バブルを防ぐため、各国の中央銀行に対する金融引き締めと為替 相場の柔軟性容認を求める圧力が強まっている。

半年ごとのこの報告書によると、東アジア途上国の成長率は今年

6.7%となり、4月時点の予想(5.3%)を上回る見通し。日本と香港、 台湾、韓国、シンガポール、インド亜大陸は同地域から除外されてい る。来年の経済成長については、7.8%に加速する可能性があるとみて いる。

世界的な信用危機の影響で域内の自動車や薄型テレビの需要が低 下するなか、アジア各国の政府は計9500億ドル(約86兆円)を超え る資金を経済に注入している。オーストラリアは利上げを開始してお り、インドや韓国などの中銀も今後数カ月以内に利上げを実施する準 備が整っていることを示唆している。

世銀は「広範囲にわたり成長が回復し、インフレ圧力が表面化し 始めるなかで、東アジアでは先送りするよりも、早期に金融引き締め に転じざるを得ない可能性がある」と指摘。「為替レートの柔軟性は、 インフレと資産価格の上昇を抑える一方で、外貨流入をコントロール するために極めて重要になるだろう」との見解を示した。

さらに、政策担当者らは自国通貨の上昇が輸出回復の可能性を妨 げるほか、「金融システムを不安定にし、一段の通貨上昇圧力をもたら しかねない」資本流入を促すと懸念していると説明した。

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