松田産やアサヒH株が上昇、海外金相場が史上最高値-業績上乗せ期待

貴金属リサイクル大手の松田産業 やアサヒホールディングスの株価が上昇。価値保存手段としての金投資 が世界中で人気化し、海外金相場が史上最高値を更新した。会社側の業 績予想の前提を上回る貴金属価格の高騰を受け、収益上乗せなどが期待 されたようだ。

各社の株価は、松田産が一時、前営業日比7.9%高の1635円を付 けたほか、アサヒHは同4.4%高の1579円まで買われた。このほか非 鉄大手では、住友金属鉱山が同4.7%高の1507円、DOWAホールデ ィングスが同3.4%高の546円など。

みずほインベスターズ証券投資情報室の石川照久部長は、日米株式 市場とも景気回復を待ちながらこう着状態となるなか、「長期投資の観 点からは金価格高騰などで資源関連株に対する関心が高まっており、中 長期視点で買いを入れる流れも出ているようだ」と指摘している。

11月3日のニューヨーク金先物相場は続伸。商業取引所(NYM EX)COMEX部門の金先物12月限は前日比2.9%高の1オンス=

1084.90ドルで取引を終え、史上最高値を更新した。インド準備銀行 (中央銀行)が国際通貨基金(IMF)から金200トンを購入したこと が明らかになり、追随する中央銀行が増えると好感された。

スイスの金精錬・販売会社プロデュイ・アルティスティック・メト ー・プレシューのメヘディ・バルクホルダー氏は、「人々は金を保険と して利用しており、その状況が浸透している」と指摘。「流動性があっ て世界で広く受け入れられ、債務を負わない点が選好されている」と述 べ、金が投資手段として主流になりつつあるとの認識を示した。

松田産業取締役IR部長の田代芳孝氏によると、同社は国内金相場 の前提を1グラム=2800円と設定、今期(2010年3月期)連結営業利 益を45億円と計画している。国内貴金属相場も上昇、金は3000円台で 推移しており、業績の上乗せ要因になり得るという。

ただ田代氏は「当社の場合、個人からの買い取りは少なく、エレク トロニクス産業の工場などからリサイクルを請け負っているため、貴金 属相場の上昇で直接的な影響は少ない」と述べていた。

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