亀井金融相:完全施行は変えず-「ヤミ金に走らない対応必要」

(第2、3、5段落に亀井金融相のコメントなどを追加します)

【記者:河元 伸吾】

11月4日(ブルームバーグ):亀井静香金融・郵政担当相は4日の閣 議後の記者会見で、貸出金利や限度額に上限を設ける貸金業規制につい て、来年6月に予定している法律の完全施行は変更しない考えを示した。 しかし、借り手側が混乱して社会問題などに発展しないよう金融業界全 体としての柔軟な対応が必要であるとの認識を強調した。

改正貸金業法は1人当たりの貸出限度額を年収の3分の1までとす るなどの内容で来年6月の完全施行が決まっているが、経済状況などに 配慮した見直し規定がある。これに関連しては、大塚耕平金融副大臣が 完全施行の時期の延期を含めた見直し議論を始める考え、などと4日の 朝日新聞朝刊が伝えた。

大塚副大臣について亀井金融相は「彼と私は金太郎飴のように一致 している」とした上で、「延期するとか基本的な部分を変えることは考え てない」と指摘した。ただ、同法がスムーズに施行できるよう問題点を 洗い出し、必要な策を講じる方針を示した。

金融相は、対策の一つとして「多重債務者の情報を一元管理して活 用するなど運用上の問題を検討したい」と述べた。その上で「法律を実 施したがためにヤミ金などに走ることがないよう、公的なものも含め一 般金融機関も努力していく必要がある」とし、銀行なども含めた形で利 用者の立場に立った対応を検討する重要性を指摘した。

貸金業界にとって規制強化となる改正貸金業法については、ここ最 近、見直しや緩和議論に関する報道が相次ぎ、2日はアコム、プロミス、 武富士が値幅制限いっぱいのストップ高となった。4日は完全施行時期 を延期しない考えとの金融相発言が伝わった後、続伸で始まった武富士 株は下落に転じ、アコムは伸び悩んでいる。

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