東レ株反発、IT材料回復受け今期純損失をゼロへ上方修正

合繊最大手の東レ株が一時、前営 業日比2.9%高の527円と反発。情報通信(IT)材料の回復などを 理由に、2010年3月期の連結損益予想を2日の取引終了後に上方修正 しており、収益環境の好転を評価する買いが先行した。

会社側が示した今期の新しい連結営業利益予想は前期比31%減の 250億円と、従来計画から100億円上積みされ、純損益計画はゼロと 従来の50億円の赤字から大きく改善する見通しとなった。修正理由は、 収益改善への取り組みが進んだほか、IT材料・機器事業を中心に需要 が回復傾向にあるため。

ゴールドマン・サックス証券の横尾尚昭アナリストは投資家向けリ ポートで、東レの上期(4-9月期)業績について「全般にコスト削減 効果の発現が想定を上回った上、プラスチック・ケミカルおよび情報通 信材料・機器の両セグメントを中心に予想より早い需要の立ち上がりに より、出荷数量が想定を上回った」と指摘している。

同証では、東レの通期の連結営業利益予想をこれまでの230億円 から270億円に上方修正した。会社側の営業利益予想は上期55億円、 下期(10月-10年3月期)195億円となっているが、マクロ経済の底 打ちなどから下期中心に上振れ余地があるとみている。

これに伴い目標株価も400円から420円に引き上げたが、投資判 断に関しては「売り」のまま据え置いた。

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