「ブラック・スワン」著者:危機防止には「あいまい」な規制がベター

2007年の信用危機直前に出版され ベストセラーとなった「ブラック・スワン」の著者、ナシーム・タレ ブ氏は3日、将来の金融危機を防止するには、明確な規制よりも「あ いまい」な規制の方が好ましいとの考えを示した。

タレブ氏はロンドンで開かれたヘッジファンド・トレーダーの会 合で、「人々が金融システムで勝負するのは内情を知っているためだ」 と述べ、「規制が増えるほど、弁護士とデリバティブ(金融派生商品) トレーダーが裕福になる」と指摘した。

同氏はまた、複雑な規制が逆にルールの抜け道を作ることになる ことを理解している政治家は英野党・保守党のキャメロン党首だけだ とし、「キャメロン氏が規制当局に望むのは文字通りに行動することで はなく、その精神にのっとった行動だ」と述べ、「格付けがトリプルA を下回る商品の保有を禁止すれば、サブプライム(信用力の低い個人 向け)住宅ローンの担保証券をまとめた商品をトリプルAと呼ぶ人も 出てくるだろう」と語った。

同氏はヘッジファンドに関し、大き過ぎてつぶせなくなるのを回 避するため、開示の強化を要請すべきだと指摘。監督当局がリスクを 監視できるよう、ヘッジファンドに投資戦略と投融資に関する報告を 求める欧州連合(EU)の提案については「当局は何をすべきか指示 しているのではなく、何を持っているのか見せるよう言っているだけ だ。銃を保持しているなら、見せるべきだ」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE