英RBSに公的資金の重い代償、資産売却で収益低下-ロイズと対照的

【記者:Jon Menon】

11月4日(ブルームバーグ):英金融大手のロイヤル・バンク・オ ブ・スコットランド・グループ(RBS)とロイズ・バンキング・グ ループに対する公的資金の追加注入が3日発表されたが、英政府の救 済を確保するため、ロイズよりもRBSの方がより多くの犠牲を強い られることになりそうだ。

RBSは3日、政府の救済策が求める資産売却と銀行業務の制限 によって、年間の税引き前利益が11億ポンド(約1630億円)減少す る見込みだと説明。一方、ロイズの財務担当役員ティム・トゥッキー 氏はアナリストとの電話会見で、税引き後利益が約5億ポンド減ると の見通しを示した。

ロイズのエリック・ダニエルズ最高経営責任者(CEO)は政府 の資産保証スキーム(APS)の利用を回避するため、機関投資家か ら資金調達を計画する。ロイズは3日、7-12月(下期)に融資の減 損が減ると予想を示した。RBSのスティーブン・へスターCEOが、 APSを利用して2820億ポンド相当のリスク資産の保証を受けるの とは対照的だ。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントで約320億ポンド の運用に携わるロバート・タルブット氏は「RBSの方が厳しい扱い を受けている。新たなグループの収益力が著しく弱められている」と 話す。

RBSは、政府による255億ポンド相当の株式引き受けと引き換 えに318の支店のほか、チャーチル、ダイレクト・ライン、グリーン・ フラッグの保険部門と商品取引部門を売却することで合意。売却され る部門は2008年の収入がRBS全体の約2割を占める。

RBSの投資判断を「売り」、ロイズを「買い」としているエクセ キューションのアナリスト、ジョー・ディッカーソン氏は「RBSの 方がはるかに厄介な状況だ。利益を上げる見通しは極めて低い」と指 摘している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE