日産自:今期予想増額、営業黒字、純損失縮小-販売増など

仏ルノーと資本・業務提携関係に ある日産自動車は4日、今期(2010年3月期)の純損失予想を従来の 1700億円から400億円に上方修正すると発表した。営業損益も従来の 赤字から黒字になる見通し。政府支援策の効果で中国などでの販売が好 調なため。

ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト18人の予想中央 値では376億円の赤字が見込まれていた。前期(09年3月期)の純損 益は2337億円の赤字だった。

アドバンスト・リサーチ・ジャパンの遠藤功治マネージング・ディ レクターは日産自の業績予想について「もともとが保守的だった」とし た上で、「中国のインパクトが比較的大きい。中国の比率が大幅に大き くなっている」とコメントした。

日産自は今期の四輪車販売計画を期初見込みの308万台から330 万台とした。地域別では日本と北米は据え置いたが、中国で14万 2000台、欧州で6万8000台それぞれ上方修正した。また為替レート を対ドルが95円から90円、対ユーロで125円から131.6円にそれぞ れ見直した。

こうした修正で今期の営業損益予想は従来1000億円の赤字から 1200億円黒字を見込む。販売台数の積み増しなど台数・構成1200億 円、リース車両残存価値リスクに対する引当金の軽減で1300億円それ ぞれ従来予想に対し営業増益要因となった一方で、為替の見直しで300 億円の下押しとなった。

今期の営業および経常損益予想がいずれも黒字になったのに対し て、純損益が赤字見通しとなることについて日産自の田川丈二執行役員 は同日の横浜市での決算会見で、持ち分法損失や支払い金利の増加、為 替差損など営業外収支で1000億円のマイナス、資産売却損や早期退職 に伴う加算金など特別損失の計上や税金費用で600億円を計上するた めと説明した。

第2四半期は最終黒字を確保

日産自が同時に発表した第2四半期(09年7-9月期)連結純損 益は90億円の黒字だった。前年同期比93%の減益。米欧で販売が減少 した上、為替が円高で推移したことなどが響いた。

第2四半期の世界販売台数は、前年同期比6.8%減の90万1000 台。このうち日本が同0.5%減の16万9000台、北米が同13%減の29 万3000台、欧州が同12%減の13万1000台、その他地域が同0.9% 減の30万8000台だった。期中の為替レートは対ドルが93.7円(前年 同期 107.7円)、対ユーロが133.8円(同162.2円)だった。

日産自の志賀俊之・最高執行責任者(COO)は同日の横浜市で の決算会見で、グローバルコンパクトカーを来年から3年間で3車種投 入することを表明した。3月にタイ、5月にインド、10年度半ばに中 国で生産を開始する計画。また、米州のいずれかで生産を検討している とし、「北米販売の機会はある」と述べた。10年初旬に日米欧で電気 自動車「リーフ」の予約受付を開始することも明らかにした。

さらに、志賀氏は今期の米国新車市場について1050万台との見通 しとしたほか、今年の中国新車市場は1130万台との予想も示した。

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