11月3日の米国マーケットサマリー:ドルと円上昇、株も総じて堅調

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4715 1.4776 ドル/円 90.35 90.21 ユーロ/円 132.94 133.32

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,771.91 -17.53 -.2% S&P500種 1,045.41 +2.53 +.2% ナスダック総合指数 2,057.32 +8.12 +.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .91% -.00 米国債10年物 3.47% +.06 米国債30年物 4.34% +.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,084.90 +30.90 +2.93% 原油先物 (ドル/バレル) 79.36 +1.23 +1.57%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで1カ月ぶり高値 に上昇。円も値上がりした。銀行が金融危機の悪影響をぬぐい去るの に苦戦しているとの見方が広がり、利回りの高い通貨への需要が後退 した。

ドル上昇の背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)が2日間 の日程で開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の先行 きについて協議するとの観測が強まったことがある。南アフリカ・ラ ンドは主要16通貨すべてに対して上昇。金相場が過去最高値を更新 したことがきっかけ。

ウェルズ・ファーゴの通貨戦略責任者、ニック・ベネンブローク 氏(ニューヨーク在勤)は、「リスク志向の後退はユーロにとって重 しとなり、ドルには支援となる傾向がある」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時31分現在、ドルは対ユーロで前日比

0.3%高の1ユーロ=1.4727ドル(前日は同1.4775ドル)。一 時は10月5日以来の高値、同1.4626ドルを付ける場面もあった。 円は対ユーロで0.2%高の1ユーロ=133円2銭(前日は同133円 32銭)。ドルは対円で1ドル=90円38銭(前日は同90円21 銭)。

◎米国株式市場

米株式市場は総じて堅調。ウォーレン・バフェット氏のバークシ ャー・ハサウェイが鉄道のバーリントン・ノーザン・サンタフェの買 収で合意、工具メーカーのスタンレーワークスが同業のブラック&デ ッカーを買収と、大型案件が相次いだ。一方で、半導体メーカーの投 資判断引き下げが嫌気され、テクノロジー株は売られた。

バフェット氏はバーリントン買収について、米経済の将来に 「すべてを賭けた勝負」と自負。バーリントンの株価は28%上昇し た。スタンレーワークスの買収案を受け入れたブラック&デッカーも 31%高と急伸。商品市場では原油が上昇、金は過去最高値で引けた。 これを受けてエネルギー株と資源株も高い。一方、半導体のインテル は下落し、ダウ工業株30種平均を押し下げた。モルガン・スタンレ ーは米国の半導体株の投資判断を「コーシャス(慎重)」に引き下げ た。

ニューヨーク証券取引所の騰落比率は5対2。ニューヨーク時間 午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前日比0.2%上 昇の1045.41。ダウ工業株30種平均は17.53ドル(0.2%)安の

9771.91ドル。

BNYメロン・ウェルス・マネジメント(運用資産1420億ド ル)の投資ストラテジー担当ディレクター、クリストファー・シェル ドン氏(ボストン在勤)は、「バフェット氏が何かに投資したとなれ ば、便乗しようとする者が現れる」と語る。「なかなか伸びない雇用 と消費者への重圧に注目するのも良いが、物事には裏の面があり、バ フェット氏はそちらをみているに違いない。それは利益見通しという 裏面だ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)が3-4 日の会合で、過去最低水準にある政策金利を長期にわたり維持する姿 勢を変えないとの観測が強く、インフレ懸念から売りが出た。

インフレが加速するリスクを反映し、2年債と10年債の利回り 差は過去およそ3カ月での最大に拡大した。財務省は4日、来週実施 する中長期国債の入札の詳細を発表する予定。

RBCキャピタル・マーケッツの米国債トレーディング責任者、 トーマス・トゥッチ氏は「FOMCが声明の文言を変更すると考えて いる人は少ない。現在の金利水準では冒険を避ける傾向が強く、資金 は国債市場から流出している」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時26分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.47%。10年債(表面利 率3.625%、2019年8月償還)価格は14/32下げて101 9/32。 30年債利回りは7bp上昇の4.33%。

2年債利回りは0.91%。10年債との利回り差は6bp拡大し、

2.55ポイント。8月12日以来で最大となった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸し、史上最高値を更新した。イン ド準備銀行(中央銀行)が国際通貨基金(IMF)から金200トンを 購入したことを好感。公的機関による金の購入がさらに増えるとの観 測が高まった。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は通常取引終了後の時間外取引で、オンス当たり

1088.50ドルと過去最高値を付けた。通常取引でも前日比30.90 ドル(2.9%)高の1オンス=1084.90ドルと最高値で終了した。 上昇率は3月19日以来の最大。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラン 社長は「ほかの国や特にインド国内のほかの投資家による金投資を後 押しするだろう。インドはそもそも金の大口購入者だ」と述べた。

インド準備銀行はIMFに67億ドルを支払い、10月19日- 30日にかけて同金準備を購入した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。朝方には、日中取引としては10 月15日以来の安値となる1バレル=76.55ドルまで下げたものの、 その後、相場は上昇に転じた。安値を更新しなかったことで、テクニ カル面を重視するトレーダーが買いの好機ととらえたことが背景。ま た、インド中銀が金を購入したことも商品の魅力を高めた。

BNPパリバ・コモディティ・フューチャーズ(ニューヨー ク)のエネルギー担当シニアアナリスト、トム・ベンツ氏は「原油相 場は76.50ドル近辺の下値支持割れを試したが、そうはならなかっ た。テクニカル面では、これが相場上昇の兆しととらえられた」と語 った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比1.47ドル(1.88%)高の1バレル=79.60ドルで終了した。 年初からは78%高。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE