米国株(3日):総じて堅調、買収関連株が急騰-ダウは下落

米株式市場は総じて堅調。ウォ ーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイが鉄道のバーリン トン・ノーザン・サンタフェの買収で合意、工具メーカーのスタンレ ーワークスが同業のブラック&デッカーを買収と、大型案件が相次い だ。一方で、半導体メーカーの投資判断引き下げが嫌気され、テクノ ロジー株は売られた。

バフェット氏はバーリントン買収について、米経済の将来に「す べてを賭けた勝負」と自負。バーリントンの株価は28%上昇した。ス タンレーワークスの買収案を受け入れたブラック&デッカーも31%高 と急伸。商品市場では原油が上昇、金は過去最高値で引けた。これを 受けてエネルギー株と資源株も高い。一方、半導体のインテルは下落 し、ダウ工業株30種平均を押し下げた。モルガン・スタンレーは米国 の半導体株の投資判断を「コーシャス(慎重)」に引き下げた。

ニューヨーク証券取引所の騰落比率は5対2。S&P500種株価 指数は前日比0.2%上昇の1045.41。ダウ工業株30種平均は17.53 ドル(0.2%)安の9771.91ドル。

BNYメロン・ウェルス・マネジメント(運用資産1420億ド ル)の投資ストラテジー担当ディレクター、クリストファー・シェル ドン氏(ボストン在勤)は、「バフェット氏が何かに投資したとなれ ば、便乗しようとする者が現れる」と語る。「なかなか伸びない雇用 と消費者への重圧に注目するのも良いが、物事には裏の面があり、バ フェット氏はそちらをみているに違いない。それは利益見通しという 裏面だ」と述べた。

FOMC発表前夜

S&P500種は2日連続で上昇。バークシャーの大型買収で株価 持ち直しへの期待が高まった。同指数は3月に記録した1年ぶり安値 からは55%戻した水準にある。

米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日と4日に米連邦公開市 場委員会(FOMC)を開催。バーナンキFRB議長は住宅市場てこ 入れのために実施した住宅ローン担保証券の買い入れを3月に終了で きるとみている。FOMCは4日午後に会合の結果を発表する。

フィフス・サード・アセット・マネジメント(シンシナティ、運 用資産186億ドル)の最高投資責任者(CIO)、キース・ワーツ氏は、 「刺激策の解除に向けたシグナルをFOMCが発信するかどうかが市 場では注目される」と語る。「声明の一字一句をこと細かに熟読するこ とになるだろう」と述べた。

鉄道株に買い

バーリントン・ノーザンは28%高の97ドル。バークシャーにと って過去最大規模となる今回の買収コストは260億ドル。発表による と、株式と現金合わせて1株当たり100ドル支払って、バークシャー 未保有のノーザン株77.4%を取得する。これまでの出資や債務継承分 を含むと買収額は440億ドルに達する。バークシャーのクラスA株と クラスB株はいずれも2%近い上昇となった。

同じく鉄道のユニオン・パシフィックやCSXも大幅に値上がり した。ノーフォーク・サザンは5.4%上昇。

S&P500種の運輸銘柄10種で構成する指数は5.8%上昇し、4 月以来の大幅高となった。

工具のブラック&デッカーは31%急伸。同業スタンレーワークス による株式交換35億ドルによる買収案を受け入れた。スタンレーは 10%上昇。

半導体最大手のインテルは2.7%下落。モルガン・スタンレーは 半導体株の投資判断を引き下げ、このうちインテルを「イコールウエ ート」に引き下げた。同じく投資判断を引き下げられた半導体製造装 置のノベラス・システムズ、KLAテンコアも売られた。

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