英ロイズ:210億ポンド調達へ-政府による経営権掌握回避

英銀ロイズ・バンキング・グルー プは3日、210億ポンド(約3兆1000億円)を調達する計画を発表 した。英史上最大規模の株主割当増資などで調達し、政府が過半数を 握る状況を回避する。

発表によると、同行は135億ポンドを株主割当増資によって調達 する計画。債務交換案によってさらに75億ポンドの調達を目指す。 新株の価格は15ペンスと、2日終値から82%の割引となる。

同行はまた、英政府の資産保証スキーム(APS)を活用しない と発表した。利用した場合は、政府の持ち分が62%となるほか、156 億ポンドの支払いが必要になる。ロイズは、スキームによって過去8 カ月に得られた支援の代償として、政府に25億ポンドを支払う。英 財務省はこれを、「暗黙の保証」と呼んでいた。

ロイズのウィン・ビショフ会長は発表文で、「今回の提案はAPS を利用するよりもはるかに魅力的で市場原理に基づいた選択肢だ」と し、「株主により高い経済価値を提供する」と説明した。

同行はリテール(小口金融)銀行部門を売却するほか、住宅ロー ン資産の19%も売却する。資産売却は昨年政府から受けた170億ポ ンドの救済について欧州連合(EU)の承認を得るための条件。

ロイズへの英政府の持ち分は43%。政府は株主割当増資のうち 58億ポンドを引き受け、追加出資する。

ロイズはこの日、2009年7-9月(第3四半期)の資産評価額 低下のペースは全体として鈍化したと発表した。「この結果、09年7 -12月(下期)の評価損は1-6月(上期)に比べ大幅に減る見込み だ」としている。

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