11月2日の米国マーケットサマリー:株上昇、フォード黒字と統計好感

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4769 1.4719 ドル/円 90.31 90.09 ユーロ/円 133.38 132.61

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,789.44 +76.71 +.8% S&P500種 1,042.87 +6.68 +.6% ナスダック総合指数 2,049.20 +4.09 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .92% +.03 米国債10年物 3.43% +.04 米国債30年物 4.27% +.05

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,054.00 +13.60 +1.31% 原油先物 (ドル/バレル) 78.14 +1.14 +1.48%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では円が下落。この日発表された経済 指標で米住宅市場や製造業景況感の改善が示されたことが背景。高利 回り通貨への需要が増大した。

BNPパリバの為替ストラテジスト、アンドルー・シャベリア氏 (ニューヨーク在勤)は「ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条 件)に関する2つの好材料が発表され、それがリスク志向を支えてい る」と指摘。「ユーロの対ドル相場は一段高の余地があり、恐らく1 ユーロ=1.50ドルまで上げる可能性がある」と述べた。

スウェーデン・クローナは対ドルで上昇。この日発表されたスウ ェーデンの製造業景況指数は、製造業活動の拡大と縮小の境目を示す 50を5カ月連続で上回った。英ポンドは対ユーロで6日ぶりに反落。 イングランド銀行(英中央銀行)が今週国債購入プログラムの拡大を 決めるとの観測が強まった。

ニューヨーク時間午後2時11分現在、ユーロは対円で前週末比

0.4%高の1ユーロ=133円16銭(前週末は同132円61銭)。ド ルは対ユーロで1ユーロ=1.4736ドル(前週末は同1.4719ド ル)。ドルは対円で0.3%高の1ドル=90円32銭(前週末は同90 円9銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。自動車のフォード・モーターの黒字決算が好 感されたほか、製造業景況指数や住宅販売成約指数、建設支出など一 連の経済指標が予想を上回ったことから買いが優勢となった。

フォードは7月以来で最大の8.3%高。7-9月期営業損益が 2008年以来で初の黒字となったことから買いが入った。このほかア メリカン・エキスプレスやユナイテッド・テクノロジーズ、ヒューレ ット・パッカードも上昇。午後に入り、米連邦準備制度理事会(FR B)銀行監督・規制局のジョン・グリーンリー副局長の発言を受け、 主要株価指数は伸び悩んだ。同副局長は金融機関が抱える商業用不動 産ローン債権がデフォルト(債務不履行)に陥る危険性を指摘した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前営業日比0.6%上昇の1042.77。ダウ工業株30種平均は

76.71ドル(0.8%)高の9789.44ドル。

スタイフェル・ニコラス(ニュージャージー州フローラムパー ク)の市場ストラテジスト、ケビン・キャロン氏は、「米供給管理協 会(ISM)統計に反映されたように、経済には全般に改善がみられ る」と指摘。「きょうのように良好な数字が続く限りは市場では安心 材料となるだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場はほぼ変わらず。米国株のもみ合いに加え、米連邦公 開市場委員会(FOMC)会合を3-4日に控え、積極的な売買が手 控えられた。

朝方は売りが先行した。米供給管理協会(ISM)製造業景況指 数や建設支出、中古住宅成約指数が景気回復を示し、米国債の売りを 誘った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、6日 発表の10月の雇用統計では非農業部門雇用者数は17万5000人減 が見込まれている。

サンアメリカ・アセット・マネジメントの運用担当者、マイケ ル・チア氏は、「今週の経済指標やFOMC会合に加え、年末が近づ いていることから、積極的にリスクを取る動きは少ない。押し目買い と利益確定の売りが交錯している」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時31分現在、10年債利回りは前週末比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.40%。一時は6bp上 昇し、3.44%を付ける場面もあった。10年債(表面利率3.625%、 2019年8月償還)価格は5/32下げて101 27/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は1週間ぶりの高値に上昇。ドルの下落 を受け、代替投資先としての金の魅力が強まった。

ドルは対ユーロで値下がりし、年初からの下落率は5.2%に拡大 した。金は年初来19%値上がりしており、上昇率は米株式相場や債 券相場を上回っている。このまま行けば、金相場は年間ベースで9年 連続の上昇となる。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドデ ィーラー、フランク・マギー氏は「金は、ほかの資産が軟調なことか ら恩恵を受けている」と指摘。「金が循環物色の対象になっている」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前週末比13.60ドル(1.3%)高の1オンス=1054 ドルで取引を終了した。終値ベースでは先月23日以来の高値。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。10月の製造業関連指標が米中の 両方で活動拡大を示したため、エネルギー需要が増加するとの見方が 強まり、買いが入った。

米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業景況指数は 2006年4月以来の最高を記録した。英銀HSBCホールディングス と中国物流購買連合会がそれぞれ発表した10月の中国製造業購買担 当者指数(PMI)は1年半ぶりの高水準に上昇した。

サミット・エナジー(ケンタッキー州ルイビル)のアナリスト、 ブラッド・サンプルズ氏は「両国の工業セクターが従来よりも堅調に なっていることを明白に示す指標だ。原油相場は昨年の下落基調とは 逆に、現在は上昇トレンドにある」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 週末比1.13ドル(1.47%)高の1バレル=78.13ドルで終了した。 一時は78.66ドルまで上昇した。年初からは75%高。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Yoshito Okubo 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE