米消費者ローンの金利は高止まり、FRBの取り組みはばむ証券化市場

バーナンキ米連邦準備制度理事 会(FRB)議長は市場金利の押し下げには成功したものの、消費者 ローン金利は高止まりし、一部の金利が銀行の調達コストの2倍を上 回る状況が続いている。

5年物自動車ローンの金利は同年限の譲渡性預金証書(CD)の 金利を4.49ポイント上回る。2007年までの5年間の平均格差は

2.05ポイントだった。30年物大口(ジャンボ)住宅ローンの金利と 10年物米国債のスプレッド(利回り格差)は2.71ポイントで、同期 間の平均1.58ポイントに比べ大きい。

FRBと米政府が金融市場を下支えるために打ち出した11兆 6000億ドル(約1040兆円)規模の措置にもかかわらず、8月の消費 者信用残高は7カ月連続で前月から減少した。

金融知識の普及を目指す非営利団体、コンシューマー・アクショ ンの副ディレクター、ルース・サスウェイン氏は、銀行は「納税者の 寛大さのおかげで健全性を回復したのに、一部の金利は2倍になって いる」のは納得できないと批判した。

消費者金利が下がらない理由の1つは、貸し出し債権をパッケー ジ化した証券の市場が回復していないことだと、投資調査会社グラハ ム・フィッシャーのアナリスト、ジョシュア・ロスナー氏は指摘する。 銀行が借り手に課す金利はしばしば、証券化市場で投資家が求める金 利に左右される。

クレジットカード・ローンを裏付けとした証券では、格付け「A AA」のスプレッドは0.65ポイントに縮小したものの、格付け 「A」では2.25ポイントと2008年1月の0.9ポイントに比べ大き い。

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