投資会社のIPOが低迷、14年ぶり低リターンで-米AEIは延期

新規株式公開(IPO)銘柄の リターン(投資収益率)が少なくとも14年ぶり低水準となったこと を受け、債務に苦しんでいる企業はIPOが困難となっている。銀行団 は1社のIPOを延期、売り出し価格の引き下げを余儀なくされたケー スもある。

米エネルギー関連会社AEIの8億ドル(約720億円)規模の IPOは延期された。破たんした米エネルギー会社エンロンの一部門 である同社の純債務は29億ドルとなっている。ロンドンを拠点にす る投資会社、アッシュモア・グループは先週、機関投資家が1株当た り16ドルの目標売り出し価格を拒否したことを受け、AEIのIP Oを取りやめた。

これより先に、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投 資会社が保有するレールアメリカとセレクト・メディカル・ホールデ ィングスの売り出し価格は引き下げられていた。

10月の米S&P500種株価指数は月間ベースで2月以降で初め ての下げとなり、米国株オプションのボラティリティ指数(VIX)は 過去1年で最大の上昇となったことを背景に、IPOは低迷している。

PE投資会社によるIPOは42億ドル相当が予定されているが、 レバレッジド・バイアウト(LBO、買収先の資産を担保にした資金借 り入れによる買収)で債務が膨らんだ企業は売り出し価格の引き下げを 余儀なくされ、株主に還元できる利益が抑制されている。米国では過 去半年で37億ドルが調達されている。

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