米フォード:7-9月期黒字、11年は「着実な黒字」を予想

米大手自動車メーカー、フォー ド・モーターが2日発表した2009年7-9月(第3四半期)決算は、 純利益が9億9700万ドルとなった。営業損益は08年初め以来で初 の黒字を回復した。同社はまた、11年は「着実な黒字」を達成でき るとの見通しも示した。

発表によると、第3四半期の一部項目を除いた税引き前利益は 11億ドル(1株当たり26セント)。前年同期は30億ドル(同

1.32ドル)の赤字だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたア ナリスト11人の予想平均は、1株当たり20セント(調整後)の赤 字。

フォードは同業の米GMやクライスラーと異なり、破産法適用申 請や政府による救済を免れた。第3四半期にアラン・ムラリー最高経 営責任者(CEO)の就任以来で初の2四半期連続の純損益黒字を達 成した同社は、この勢いを維持したい考えだ。

第3四半期の純損益は1株当たりで29セントの黒字。前年同期 は1億6100万ドル(同7セント)の赤字だった。自動車事業のキャ ッシュフロー(現金収支)は13億ドルのプラスと、前四半期の10 億ドルの流出から改善した。前年同期は77億ドルの流出。

同社は09年の通期決算発表時に10年の業績見通しを示すとし ている。従来は11年について、少なくとも営業収支とんとんと予想し ていた。

ルイス・ブース最高財務責任者(CFO)は記者団に、「2011 年には力強い黒字となり、キャッシュフローはプラスを予想してい る」とした上で、「特に景気に対して逆風がまだある。今から年末まで の動向は景気の目安になるだろう」と語った。

同CFOはまた、バランスシート増強に向けて08年8月に開始 した10億ドルの増資を完了したことを明らかにした。今年10-12 月(第4四半期)のキャッシュフローはプラスとの見通しも示した。 「解決しなければならないバランスシートの問題はまだあるが、キャ ッシュフローを焦点に堅実な経営をしている」と説明した。

格付け会社フィッチ・レーティングスはこの日、フォード債の格 付けの見通しをポジティブ(強含み)と、ステーブル(安定的)から 引き上げた。発行体デフォルト格付けは「CCC」。

フォードの第3四半期末の自動車部門手元資金は238億ドルと、 前四半期末の210億ドルから増えた。

第3四半期の売上高は前年同期比2.5%減の309億ドル。アナ リスト8人の予想平均は285億ドルだった。自動車事業の収入は前 年同期から1億ドル増えた。

米政府の買い替え促進策は業績の追い風となったものの、改善の 主たる原動力ではなかったとブースCFOは述べた。北米自動車事業 の税引き前損益は3億5700万ドルの黒字となり、05年1-3月 (第1四半期)以来で初の利益を計上した。北米事業の売上高は137 億ドル(前年同期は108億ドル)に増えた。

フォードは今年の業界全体の米自動車販売台数が1040万台(前年 は1320万台)に減少するとの見通しを示した。10年は1230万台、 11年は1430万台と予想した。

ニューヨーク時間午前10時9分(日本時間3日午前零時9分) 現在の株価は前週末比8.9%高の7.62ドル。

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