BOAなど米金融機関が国債買い支え-FRB購入完了でも金利抑制へ

【記者:Susanne Walker】

11月2日(ブルームバーグ):米国の金融機関が、前回のリセッ ション(景気後退)終了直後以来の急ピッチな米国債購入に動いてい る。米連邦準備制度理事会(FRB)が金利押し下げを狙って実施し てきた総額3000億ドル(約27兆円)の国債買い取りプログラムが完 了した現在、米銀による購入が需要の下支えに貢献している。

FRBのデータによれば、米銀最大手バンク・オブ・アメリカ(B OA)やキャピタル・ワン・ファイナンシャルなどの米金融機関の国 債投資額は、今年6月までの1年間に26%増えて1250億ドルとなっ た。しかし、資産全体に占める米国債の割合は約1%にとどまってお り、これは過去5回のリセッション終了後の1年間の平均8.5%を大 きく下回る水準だ。

英金融大手バークレイズは、過去の水準に達するには、金融機関 がさらに1兆ドル相当を購入する必要があると予想し、「当面はかなり 旺盛な需要が続く可能性がある」とみている。

JPモルガン・チェースやシティグループ、ウェルズ・ファーゴ などの米銀は、低金利で調達した短期資金で長期国債を購入し、イー ルドカーブのスティープ化の恩恵を受けている。そうした動きは米国 債の新規発行額が過去最大となる中で金利上昇を和らげ、預金から貸 し出しに回る資金が過去15年間で最も少ない状況で、借り入れコス トを低く抑えると見込まれる。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)であるRB Cキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アイラ・ジャージ ー氏は「金融機関は今後も適度にリスクを回避する姿勢を維持し、向 こう数四半期にわたって、少なくとも2010年末になるまで国債の購 入を続けるだろう」と話す。同氏は、米国債需要に支えられて、10 年物米国債利回り(2日時点は3.41%)が来年を通じて4%未満に とどまる見通しだと付け加えた。

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