シカゴ小麦相場:年末までに13%下落か-記録的な豊作見通しで

シカゴの小麦相場が週間ベースで 昨年12月以降最大の下落率を示したことは、10-12月(第4四半期) の下落相場の始まりにすぎない可能性がある。記録的な豊作が予想さ れ、今年の小麦相場の年間下落率は1990年以降で最大になるとの見方 も出ている。

ソシエテ・ジェネラルの農産物商品調査責任者(パリ在勤)、エマ ヌエル・ジェイエ氏は、シカゴの小麦相場が12月末までに13%下落 し1ブッシェル当たり4.30ドルになると予想。降雨の影響で米国の作 付けが遅れたことから、相場は10月に最大26%上げ、少なくとも過 去50年で最大の上昇率を示し、23日には5.7475ドルを付けた。ジェ イエ氏は、先週9.8%下落したのは上昇が「行き過ぎ」だったことを 示していると指摘する。

米農務省(USDA)の先月9日の発表によると、世界の小麦生 産は2008-09穀物年度(08年6月-09年5月)に前年比で12%増加 し過去最高の6億8230万トンとなり、09-10穀物年度には6億6810 万トンに達すると予想されている。供給過剰に伴う値下がりにより、 シリアルメーカーの米ゼネラル・ミルズにとってコスト減につながる 一方、米コナグラ・フーズなどの製粉会社の利益は減少する可能性が 高い。

ヘッジファンド、アーマード・ウルフ(カリフォルニア州)のジ ョン・ブリンジョルフソン最高投資責任者(CIO)は「世界の他の 商品と比較して小麦の在庫は大きなマイナス要因だ。供給過剰になっ ている」と指摘する。

USDAの推計によると、世界の小麦在庫は10年5月末までに 12%増加し1億8670万トンに達する見通しだ。これはカンザス州の収 穫高の約19倍に相当する。

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