投資家はアナリスト利益予想に懐疑的、PEGレシオが示唆-米株市場

株式アナリストは米企業利益の大 幅な伸びを見込んでいるが、投資家の間ではS&P500種株価指数の 割高感が解消されていないようだ。

S&P500種採用企業の平均PER(株価収益率、今年の利益ベ ース)は15.4倍。これに対して、来年の利益伸び率のアナリスト予想 は25%で、PERと利益の伸び率予想とを比較した「PEGレシオ」 は0.6と、1995年以来の低水準にある。61年以降の中央値(1.3倍) の半分の水準だ。

この現状について、マニング・アンド・ネイピア・アドバイザー ズのファンドマネジャー、チャールズ・ステイミー氏は、投資家がア ナリストの利益見通しを信用していない様子を示していると指摘。「将 来の利益を予想するには最悪の時期だ。利益見通しは大いに疑うべき だ。それがPEGレシオを参考にする際の出発点になる」との考えを 示した。

7-9月(第3四半期)決算で予想以上の利益を発表した企業の 数が過去最高に達し、アナリストの間で来年の利益見通しの上方修正 が相次いでいるにもかかわらず、先週のS&P500種は前週末に比べ 4%下落した。

決算発表後に株価が下落するのは、投資家が利益予想を懐疑的に 受け止めていることを示唆している。調査会社ベスポーク・インベス トメント・グループの10月28日付のリポートによると、10月に決算 を発表した企業は、その直後の営業日の取引で株価騰落率が平均マイ ナス0.7%と、少なくとも2001年以降で最も大幅な下げとなった。

BNYメロン・ウェルス・マネジメントのレオ・グロホウスキー 最高投資責任者(CIO)は「市場は利益の伸びとの比較で割高感が 強過ぎる株式を買うことに慎重になるだろう。市場は懐疑的なモード に入っている」と指摘した。

-- Editors: Nick Baker, Chris Nagi

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