英中銀:資産買い取り枠500億ポンド拡大の公算-5日に政策決定

【記者:Brian Swint, Svenja O’Donnell】

11月2日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行) は4、5両日開く金融政策委員会(MPC)で、「及ばない」リスク ではなく、「行き過ぎ」のリスクをあえて冒すことを選ぶと予想され る。英国の景気回復ペースが、他の国・地域に後れを取り始めている ことが背景にある。

ブルームバーグ・ニュースが48人のエコノミストを対象に実施 した調査の予想中央値によれば、キング総裁ら9人の委員で構成する MPCは5日、資産買い取りプログラムの規模を500億ポンド(約7 兆4000億円)拡大し、2250億ポンドとすることを決めるとみられる。 3月に開始されて以降、買い取り枠の拡大はこれで3回目となる。ま た、60人を対象とした調査では、全員が政策金利のレポ金利が過去 最低の0.5%のまま据え置かれるとみている。

行き過ぎた資金供給がポンド相場を弱くし、新たな住宅ブームを 助長する危険があるのに対し、慎重過ぎる手法を取れば、既に記録的 長さとなっている景気下降局面をさらに長期化させるリスクがあり、 MPC当局者は、この2つのバランスをうまく調整しようとしている。 世界的に景気回復の兆しが表れ、他の国・地域の当局者らが出口戦略 の検討に入る中で、英国は7-9月(第3四半期)の国内総生産(G DP)が予想外のマイナス成長となり、リセッション(景気後退)を 抜け出すことができていない。

約2300億ドルの資産を運用するアビバ・インベスターズのエコ ノミスト、スチュアート・ロバートソン氏(ロンドン在勤)は量的緩 和策の拡大について、「景気を過度に刺激する危険があり、資産バブ ルとポンド安が主要なリスクとなりつつある」としながらも、「効果 が表れるのを待っていたのでは、常に遅きに失することになる」と指 摘している。

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