世界貿易センターの残骸で建造された米海軍輸送船、NY市に里帰り

ニューヨーク市の世界貿易センタ ー(WTC)の残骸(ざんがい)から集められた鋼材で建造された米 海軍の輸送船「ニューヨーク」が、通常運航に備えた公式な試運転の ため船名の由来となったニューヨーク市に向かっている。

ニューヨークは10月13日、ルイジアナ州エイボンデールにある 米防衛関連企業ノースロップ・グラマンの造船所を出航。11月2日に ニューヨークに到着する予定。ニューヨーク港に入港後、ハドソン川 を北上、世界貿易センター跡地の反対側で停止し、現時時間午前8時 (日本時間同日午後10時)ごろニューヨーク市と米国に対し21発の 礼砲を発射する。

ニューヨークは全長684フィート(約209メートル)で幅105フ ィート。この後、マンハッタンのウエストサイドにある88番埠頭(ふ とう)に向かう。7日にここで公式セレモニーが開かれ正式に海軍所 属となる。イントレピッド海洋航空宇宙博物館の隣に停泊し、12日の 出航日まで一般公開される予定。

ニューヨークの船首には世界貿易センタービルから回収された鋼 鉄を原料とする鋼材7.5トンが利用されている。2001年9月11日の テロ攻撃で犠牲となった人々への祈りは船舶の紋章など随所に込めら れ、「犠牲を通じて築き上げられた強さ。決して忘れまい」の言葉が刻 まれている。

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