武田薬株は反落、新薬の開発停滞を不安視-通期売上高予想引き下げ

武田薬品工業の株価が一時、前週 末比1.1%安の3610円と反落。生活習慣病領域の大型製品が次々と特 許満了を迎えていくなか、開発中の新薬の承認審査遅延などが懸念され ている。

武田薬は前週末10月30日の午後2時に上半期(4-9月)決算を 公表。連結純利益は前年同期比2.6倍の1896億円と、事前の会社計画 を19%上回った。これを受けて株価は上昇、29日終値比3.4%高の 3650円で高値引けした。

しかしKBC証券のシニアアナリスト、フィリップ・ホール氏は 「今後2-3年間の先行きを見通せば、買われ過ぎた水準だ。きょうは 売りの勝機だ」(2日付の投資家向けメモ)と指摘、投資判断「売り」 と目標株価2650円を据え置いた。

ホール氏は、開発後期に並ぶ新薬パイプライン(品ぞろえ)の薄さ を強調、「武田薬が本来必要とするだけのパイプラインにはいまだ不足 している」としている。

武田薬は上期決算発表時、今期(2010年3月期)連結売上高予想 を前期比3.8%減の1兆4800億円に1.3%下方修正した。一方、経常利 益は同22%増の4000億円、純利益は同20%増の2800億円で据え置い た。前提為替レートは1ドル=90円(従来は95円)、1ユーロ=135 円。

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