豪ドル:初の米ドル等価に向け上昇へ-中国向け輸出好調で利上げ観測

中国の経済成長を切望する投資家 が、鉄鋼の原料である鉄鉱石の世界最大の輸出国、豪州の資産に投資 するなか、豪ドルは初の1豪ドル=1米ドルのパリティー(等価)に 向かって上昇している。

豪ドルのこの1年間の騰落率はプラス35%と、ブルームバーグ・ ニュースが調査する主要通貨のなかで最も高い伸びを示した。シティ グループとカリヨン、バークレイズ・キャピタル、ナショナル・オー ストラリア銀行(NAB)はいずれも、豪ドルが来年、現在の水準よ り11%高いパリティーに達すると予測する。米商品先物取引委員会 (CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドや大手トレーダーが 豪ドル上昇の持続を見込む割合は2008年7月15日以降で最大となっ ている。

中国の09年7-9月(第3四半期)成長率は8.9%と、1年で最 も高い伸びとなり、豪州の鉄鉱石、羊毛、石炭、小麦の輸出に対する 需要を後押ししている。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行) のスティーブンス総裁は先月、インフレ抑制を図るため20カ国・地域 (G20)で初めて利上げを実施した。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト22人の予想によれば、3日開かれる政策決定会合 でも追加利上げが見込まれている。

利上げを続ける可能性

国際投信投資顧問が運用するアジア最大の債券ファンド、「グロー バル・ソブリン・オープン(グロソブ)」で480億ドル相当の資産運用 に携わる堀井正孝氏は、豪州がアジア諸国、特に中国との通商関係に よって利益を得るだろうと述べた上で、豪州は鉄、金、銅など中国が 買いたいあらゆる物を輸出しており、国内の状況も極めて健全なこと から豪中銀は利上げを続ける可能性があると説明した。堀井氏はグロ ソブ運用担当者4人のうちの1人。

堀井氏によると、グロソブは豪ドル建て証券の保有割合を、昨年 末の1.1%から過去最大の8.8%に引き上げた。シドニー先物取引所で 最も取引が活発な3年債先物の6月の取引高は282万4442枚と、昨年 9月以降で最大となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE