今週の米経済指標:10月の雇用者数は減少へ-製造業活動は拡大か

今週発表の米経済指標は、雇用 主が10月も人員削減を継続する一方で、製造業の景況は改善したこ とを示す公算が大きく、まだら模様の景気回復が示唆されるもようだ。 雇用拡大が促されるには時間がかかるとみられる。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた63人のエコノミスト予想 (中央値)によると、労働省が6日発表する10月の雇用統計では、 非農業部門雇用者数が前月比17万5000人減少し、1930年代以降最 悪の雇用の落ち込みをさらに押し下げる見通しだ。一方、米供給管理 協会(ISM)が発表する10月の製造業景況指数は2006年以来最 大の製造業活動の拡大を示すもようだ。

失業増や政府支援策の縮小で個人消費が再び低迷し、景気拡大に 歯止めがかかる恐れがある。米連邦準備制度理事会(FRB)は今週、 連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、低調な雇用情勢は低金利を 長期的に維持するに値するか、それとも過剰な刺激策がインフレを引 き起こすリスクがあるかについて協議する見通しだ。

経済予測会社マリア・フィオリニ・ラミレスのチーフ米国担当エ コノミスト、ジョシュア・シャピロ氏は「必要に迫られるまで誰も人 材を採用しようとしないだろう。だから家計にとって非常に厳しい状 況だ」と語り、「製造業は補充ニーズの恩恵を受けているため、現時 点で米経済の中で明らかに最も力強い分野だ」と述べた。

10月の失業率は9.9%と、前月の9.8%から低下し、1983年以 来最悪の水準となる見通しだ。先月実施したブルームバーグ調査によ れば、来年の早い時点で失業率は10%を超えると予想されている。

減少幅は縮小

ただ、10月の雇用者数の減少幅は08年8月以来で最も小幅にと どまる見通しで、雇用市場の悪化が鈍化してきたことが示唆されるも ようだ。雇用減のピークは1月で74万1000人と、月間ベースで 1949年以来最大だった。

FOMCは3-4日にワシントンで開かれる。低金利を「長期 間」にわたって維持する方針をあらためて示す公算がある。

エコノミストの間では、景気拡大に寄与してきた製造業で10月 の活動が加速したとみられている。

ISMが2日発表する10月の製造業景況指数は53と、06年8 月以来の高水準に達する見通しだ。同指数は50を超えると、製造業 活動の拡大を示す。

商務省が3日発表する9月の製造業受注額は前月比0.8%増とな る見通し。増加すれば、過去6カ月で5回目のプラスとなる。

商務省が6日発表する9月の卸売在庫は減少幅の縮小が見込まれ ている。前月比で1%減と、1月以来最も小幅なマイナスになる見通 しで、企業が販売の上向きを予想し、一段の大幅な在庫取り崩しを望 んでいないことを示唆するものだ。

全米不動産業者協会(NAR)が発表する9月の中古住宅販売成 約指数は前月比ほぼ横ばいとなる見通しだ。9月の建設支出は前月比

0.2%減(前月は0.8%増)が予測されている。この統計は商務省が 2日に発表する。

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