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10月30日の米国マーケットサマリー:円とドルが上昇、株は反落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4714 1.4822 ドル/円 89.99 91.41 ユーロ/円 132.41 135.51

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,712.73 -249.85 -2.5% S&P500種 1,036.19 -29.92 -2.8% ナスダック総合指数 2,045.11 -52.44 -2.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .90% -.08 米国債10年物 3.39% -.11 米国債30年物 4.23% -.11

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,040.40 -6.70 -.64% 原油先物 (ドル/バレル) 77.04 -2.83 -3.54%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルと円がユーロに対して上昇。 週間ベースでは4週ぶりの上げだった。投資家の間で政府の景気刺激 策が解除されたら世界の景気回復が腰折れするとの懸念が広がり、リ スク資産への需要が減退した。

円はブルームバーグが調査する主要16通貨すべてに対して上昇。 日銀は金融支援のための時限措置のうち、社債の買い入れについて 年内で停止することを決めた。カナダ・ドルは米ドルに対して下落。 カナダの8月の国内総生産(GDP)が予想外に減少したのが売り 材料だった。

RBSセキュリティーズの外国為替戦略責任者、アラン・ラス キン氏は、「景気刺激策の内容がやや薄くなり始めているが、経済 蘇生についての認識が誤っているのか疑問だ。多くの市場参加者は ドルに対してショートポジションを立て、よりリスクの高い取引に 対してはロングポジションを取っている。年末前に一部のリスクポ ジションに調整が入るとみている」と語った。

ニューヨーク時間午後2時45分現在、円は対ユーロで2.3% 上昇して1ユーロ=132円45銭。前日は135円51銭だった。ドル はユーロに対して0.7%上昇の1ユーロ=1.4723ドル(前日は

1.4822ドル)。円は対ドルで1.6%上げて1ドル=89円97銭。 前日は91円41銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。個人消費支出の減少や消費者マインド指数の 低下に加え、商業金融会社CITグループの破たん懸念から景気回復 の持続性に対する懸念が強まった。S&P500種株価指数は月間ベー スで8カ月ぶりに下落した。

CITグループは24%急落。著名投資家のカール・アイカーン 氏が事前調整型の破産申請計画を支持することで合意したことが売 りを誘った。シティグループは5.1%安。銀行アナリスト、マイク・ マヨ氏がリポートで10-12月(第4四半期)に100億ドルの評価 損を計上すると予想したことが嫌気された。個人消費支出とロイタ ー・ミシガン大学消費者マインド指数が前月から悪化したことを受け、 アメリカン・エキスプレス(アメックス)やウォルト・ディズニーが 安い。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「消費者マインド指数は失望を誘っ た。銀行の評価損計上は続いている。調整は避けられないとの見方が 強まっている」と指摘した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比2.8%安の1036.19で終了。ダウ工業株30種平均は

249.85ドル(2.5%)安の9712.73ドルで終えた。S&P500種 は月間で2%下落し、2月以来で初めての下げとなった。ダウ平均は 月間ベースではほぼ変わらず。

◎米国債券市場

米国債相場は上昇。経済指標でインフレの抑制が示されたほか、 戦後最悪のリセッション(景気後退)からの回復は弱いものになると の観測が強まったことが背景。

10年債利回りは低下した。米連邦準備制度理事会(FRB)が インフレの指標とするPCEコア価格指数は、前年同月比1.3%上昇 にとどまり、01年以来最小の伸びを記録した8月と同率だった。一 方、株式相場は下落。9月の個人消費支出(PCE)が5カ月ぶりに マイナスに落ち込んだことなどが嫌気された。

スタイフェル・ニコラウスの債券ストラテジスト、ジム・デマシ 氏は、「こうしたインフレの抑制を引き続き示す指標は支えとなる。 期間の長い国債にとっては特にそうだ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時26分現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.41%。10年債(表面利 率3.625%、2019年8月償還)価格は23/32上げて101 24/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。週間ベースでも値下がりした。 ドルが上昇し、代替投資としての金需要が減退した。

金連動型ETF(上場投資信託)として最大の「SPDRゴー ルド・トラスト」への投資は、今週0.3%落ち込んだ。金相場は今 月14日、オンス当たり1072ドルの最高値を記録した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドデ ィーラー、フランク・マギー氏は「ドルが上昇するようならば、そ れが株安にもつながり、金は下落するだろう」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物12月限は、前日比6.70ドル(0.6%)安の1オンス=1040.40 ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反落し、1カ月ぶりの大幅安。9月の米 個人消費支出(PCE)が5カ月ぶりにマイナスとなったことから、 景気の力強い回復に対し懐疑的な見方が強まった。

原油相場は前日比で一時3.8%安。米商務省が発表した9月の個 人消費支出(PCE)は前月比0.5%減少した。前日は、第3四半期 (7-9月)の米実質国内総生産(GDP)がプラス成長となったこ とを受け、原油価格は2週間ぶりの大幅高となっていた。

MFCグローバル・インベストメント・マネジメント(ボスト ン)のシニアマネジングディレクター、チップ・ホッジ氏は「今回の 景気回復は鈍いものになるという不安が根強い」と指摘。「景気の現 状を考慮すると、バレル当たり80ドル水準はほとんど納得できな い」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比2.87ドル(3.59%)安の1バレル=77.00ドルで終了した。 週間ベースでは4.3%値下がり。

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