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商社決算:4-9月大幅減益、資源高反動で収益環境悪化も堅調

三井物産を除く大手商社5社の 2009年4-9月期連結決算が30日出そろった。前年同期に原油など の資源価格が歴史的な高値で推移していた反動で各社の純利益は大幅 な減益となった。ただ三菱商事と双日が通期見通しを上方修正したほ か、住友商事と丸紅も通期の純利益予想に対する進ちょく率で50%以 上を確保。期初予想に対しては堅調な決算内容となった。

同日発表した三菱商の4-9月期の純利益は前年同期比53%減の 1374億円。金属部門やエネルギー事業部門が大きく落ち込んだ。一方、 通期の純利益見通しは2200億円から2400億円へと上方修正した。豪 石炭会社が堅調に推移していることに加え、株式相場が期初の想定に 比べて上昇していることから保有株の減損処理額が100億円と従来予 想の200億円から改善する見込み。

会見した上田良一常務執行役員は「世界経済の先行きはまだまだ 不透明で予断を許さないが、こういう時代こそ商社にとっては逆にチ ャンスでもある」と語った。

住友商の4-9月期の純利益は資源・化学品部門の悪化などで 61%減の621億円。丸紅もエネルギー部門の落ち込みなどで53%減の 504億円となった。ただ、通期業績の見通しに対する進ちょく率は住 商が54%、丸紅は63%に達した。資源価格は前年同期と比べれば下落 しているが、各社の期初の想定価格より上回る水準で推移している。

丸紅の舩井勝副社長は「経営環境は好転しており、これが続けば ある程度の上振れは期待できるが、世界経済の回復持続性には不透明 感がぬぐえない」と指摘。住商の濱田豊作専務執行役員は「世界経済 は最悪期を脱し落ち着きを取り戻しつつあるが予断は許さない状況」 と述べた。

伊藤忠の4-9月期の純利益は60%減の553億円。通期予想に対 する進ちょく率は43%と5社中最も低かったが、関忠行常務は「繊維 などの生活消費関連や情報通信関連の利益は下期に偏重する。通期業 績目標は十分達成可能」と強調した。

双日はロシアなどでの自動車販売の低迷を受けて通期の経常利益 を従来予想の450億円から前期比35%減の220億円へと下方修正した が、保有する豪石炭会社の株式売却による特別利益の計上で純利益は 従来予想の200億円から270億円に上方修正した。

商社決算についてソシエテ・ジェネラル・アセット・マネジメン トの中川博善シニアファンドマネージャーは「通期見通しに対する純 利益の達成率は高く、業績そのものは悪くない。商社の株価は景気動 向と原材料価格に感応度が高く、この2つを見ていればいい」と述べ た。三井物産は11月4日に決算発表の予定。

【大手商社5社の4-9月期業績一覧】
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               4-9月期     通期純利益     通期予想に
               純利益実績        予想        対する割合
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三菱商事         1374(-53)     2400(-35)        57%
住友商事          621(-61)     1150(-47)        54%
伊藤忠            553(-60)    1300(-21)        43%
丸紅              504(-53)      800(-28)        63%
双日              200(-44)      270( 42)        74%
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(注)単位:億円、カッコ内は前年同期比%、双日以外は米会計
基準。
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