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オバマ大統領築く橋の行き着く先-持続的成長、あるいは景気二番底か

【記者:Rich Miller】

10月30日(ブルームバーグ):オバマ米大統領とバーナンキ米連 邦準備制度理事会(FRB)議長は、米景気の持続的回復につながる と期待してつなぎの橋(ブリッジ)を築いたが、彼らが望む場所に行 き着くことのない橋で終わる恐れがある。

米商務省が29日発表した7-9月(第3四半期)の実質GDP (国内総生産)速報値は、乗用車と住宅の購入を促進する緊急措置の 効果もあって、前期比年率3.5%増加し、5四半期ぶりのプラス成長 となった。政策担当者らはそれらの一時的措置が、企業の雇用再開や 消費支出の増加につながり、自律的な景気拡大に道筋をつけると確信 している。

だが、戦後最大の政府による経済への介入の結果、米国が今後数 兆ドルもの債務を抱え込む一方、その成果があまり上がらないリスク がある。大恐慌以来で最悪の金融危機が企業や消費者を大きく動揺さ せた結果、連邦政府の支援の代わりになるほど十分に支出が伸びない と予想される。

米ハーバード大学のマーティン・フェルドスタイン教授は、米国 の7-9月期GDPについて電子メールでコメントを寄せ、「さまざま な財政刺激策によって押し上げられたものであり、今後深刻な減速に 見舞われ、2010年には景気が二番底に落ち込む危険が残る」と警告し た。

一方、IHSグローバル・インサイトのチーフエコミスト、ナリ マン・ベーラベシュ氏は米政府の景気刺激策について、「ガタガタの橋 ではあるが、橋には違いない」と話す。内外の景気改善に伴い、アマ ゾン・ドット・コムや白物家電大手ワールプールなど米企業の7-9 月期の利益は軒並みアナリスト見通しを上回り、S&P500種指数を 構成する企業の約85%が予想以上の利益を計上した。これは1993年 以来で最も高い比率だ。

大半のアナリストが7870億ドルに上る景気刺激策の成長押し上 げ効果が最も顕著となるのは、4-6月(第2四半期)と7-9月期 だと予想していた。ロマー米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長 も議会で先週、「10年半ばまでの間は、財政刺激策が成長にほとんど 貢献しない公算が大きい」と認めている。

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