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大和証:7-9月期は20億円と連続の黒字確保-リテール回復

国内証券第2位の大和証券グループ 本社が30日発表した第2四半期(2009年7-9月)連結決算によると、 純利益は19億9000万円(前年同期は205億円の赤字)となった。金利 低下に伴う関連収益の落ち込みなどで全体の収益は減少したが、リテー ル部門の回復やコスト削減などにより2四半期連続で黒字を確保した。

4-9月期累計純利益は199億円(前年同期は146億円の赤字)だ った。第2四半期の営業収益は前年同期比20%減の1056億円となった。 ただ手数料は、委託が8.5%増の144億円、引き受け・売り出しが2.2 倍の70億円、投信などの募集・売り出しが61%増の86億円と好調。ト レーディング損益も2.6倍の285億円に拡大した。

大和証Gは共同運営している法人専業の大和証券SMBC株式につ いて、三井住友フィナンシャルグループ保有分全てを12月末に買い取り 合弁を解消する。鈴木茂晴社長はこの悪影響は「限定的」とし、三井住 友関係以外の取引拡大を課題に挙げている。一方、三井住友は傘下の日 興コーディアル証券を通じて法人業務を強化する方針だ。

同日、記者会見した岩本信之取締役兼専務執行役(CFO)は「住 友系の取引がすんなり日興コーデに移るとは考えていない」とし、「合弁 解消をチャンスに変えたい」と取引先の独自開拓に意欲を示した。ただ、 この四半期の法人部門は赤字だった。新たな提携先は「今のところ想定 していない」という。海外業務の強化にも取り組む方針だ。

三井住友の「穴」埋める戦略を重視

クレディ・スイス証券の大野東アナリストは、三井住友との合弁解 消の影響について「10月に入ってから大和の債券引き受け業務が日興コ ーディアルに流れている」と指摘。今後の収益向上には「新たな提携先 の確保」に加え、「これまであまり実施してこなかった人員削減などリス トラに踏み込めるかが課題」とみている。

ブルームバーグ・データによれば、第2四半期の大和は、国内株式 関連の引き受けで自社関連の公募増資など総額1782億円を獲得。円債券 引き受けは46件、日本企業に関連したM&A(合併・買収)のアドバイ ザー実績は16件だった。

東京証券取引所によると、09年7-9月の1日当たり株式売買代金 (第1部、2部、マザーズ合計)は1兆5194億円で、前年同期に比べる と32%減少した。ただ、同期間の日経平均株価の騰落率は1.8%の上昇 だった。

30日の大和証Gの株価終値は前日比14円(2.9%)高の491円。

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