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武田薬:4-9月純利益2.6倍、アクトス堅調で今期予想維持

製薬国内最大手武田薬品工業の第 2四半期累計(4-9月期)連結純利益は、前年同期比で2.6倍に拡大 した。主力薬の糖尿病治療薬「アクトス」が堅調に推移する中、企業買 収に前年同期に伴い発生していた費用がなくなり、利益が拡大した。

東証で30日開示した4-9月期純利益は1896億円(前年同期は718 億円)。会社の期初予想(1600億円)やブルームバーグが集計したアナ リスト予想(1624億円)を上回った。ドルやユーロに対して円が高くな り円換算の売上高は7555億円と6.4%減収になった。「アクトス」や高 血圧症治療薬「ブロプレス」は、円高の影響を除くと増収を確保した。

ミレニアムやTAP買収に伴い前期に発生した研究開発費(インプ ロセスR&D費1687億円)がこの期はなくなった。この結果営業利益は 2425億円と前年同期比2.9倍に拡大した。営業利益の会社予想は2000 億円。16日付の日経新聞はこの営業利益が1900億円程度になったと報 じていた。

今期(2010年3月期)純利益予想は2800億円を据え置いた。前期 比で20%増益になる。10月以降の為替相場は1ドル=90円と9月まで に比べて5円の円高に修正した。この影響で今期売上高は1兆4800億円 と従来予想を1.3%引き下げた。

会見した長谷川閑史社長は、連結売上高の40%を占める北米市場に ついて「ポジティブになってきているが楽観は許さない」と話し、「ア クトス」や新製品の販売に注力していく方針を強調した。

医薬品3位第一三共はこの日、今期純利益予想の400億円(前期実 績は2155億円)を維持した。同時にエーザイも今期純利益予想(前期比 32%増の630億円)を変えなかった。医薬品2位のアステラス製薬は11 月5日に今期見通しの修正の有無について明らかにする予定。

元キャピタルインターナショナル日本代表でコモンズ投信の吉野永 之助CIO(最高投資責任者)は、製薬3社の決算を受けたブルームバ ーグ・ニュースの電話取材で「米の医療制度改革でジェネリックが普及 して武田薬や第一三共は影響受ける可能性がある」と予想、「米で競争 力の高い薬品を販売しているエーザイに注目している」と述べた。

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