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テルモ株が反発、カテーテル好調で通期業績予想を増額-コストも圧縮

医療用機器大手のテルモ株が一時 前日比4.3%高の4820円と急反発し、約1カ月ぶりの高値水準を回復。 主力のカテーテル(医療用細管)を中心に心臓・血管領域の製品群が好 調に推移、今期業績予想を増額修正した。世界各地域の医療現場で同社 製品が受け入れられている様子も分かり、今後の成長が期待された。

テルモが29日の取引終了後に公表した業績増額修正によると、新 しい今期(2010年3月期)の連結営業利益予想は前期比17%増の630 億円。下半期の前提為替レートを1ドル=85円(前回予想時は95円)、 1ユーロ=130円(同125円)に変更した関係上、連結売上高予想は 3150億円のまま据え置いたが、コスト削減や高採算商品の伸長により、 営業利益は70億円の増額修正となった。

ブルームバーグ・データによると、担当アナリスト14人の事前の 今期営業利益予想の平均は595億円で、会社側の新予想が市場コンセ ンサスを6%上回ったことになる。

みずほ証券は29日付で、テルモ株の目標株価を5000円から5400 円に引き上げた。短期業績の好調さを評価、国際競争力を有することな どから、ヘルスケアセクターの平均に対して約30%のプレミアムを付 け、株価収益率(PER)26倍が妥当とした。渡辺英克シニアアナリ ストは、「特定の商品の伸長に依存しているわけではなく、幅広い商品 がグローバルで伸長していることと、コスト管理が奏功していることが 今回の決算の特徴」と分析。持続性の高い安定成長を予想し、投資判断 を「アウトパフォーム」とした。

新治療法に世界的関心も

テルモの高橋晃社長は29日夜の説明会で、循環器関連製品展示会 (TCT)で同社が主催したTRI(手首からカテーテルを入れる治療 法)のプレゼンテーションが好評だったことを紹介、「カテーテルは足 から入れるものだ、という意識が米国でも変わってきた。医療経済性な どから医療保険からのプッシュもあるようで、手ごたえを感じている」 と話した。

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