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日経平均9000円台は想定範囲内、大台割れで日本株投資へ-朝日生命

総資産で国内9位の朝日生命保険 は、日経平均株価が一時1万円の大台を割り込んだことで、今年度の想 定レンジの下限に近づいたと判断し、さらに下落が進めば上期に日本株 を売却した100億円を再び株式購入に充てる方針だ。

資産運用統括部門ゼネラルマネジャーの木村博紀氏は29日、ブル ームバーグとのインタビューで、株価が約3週間ぶりに1万円の大台を 割り込んだことについて、「まだ9800―9900円程度。もともと、下期は 9000円程度までの調整はあると想定していた」と話した。

その上で、木村氏は「上期に株価が上昇した場面で100億円程度売 却したが、9000円台からもう少し下がった水準では、その分の資金を 日本株に投資していきたい」と語った。9月末時点での同社の一般勘定 の運用資産(簿価ベース)は5兆6000億円強。

日経平均は、景気の底入れ観測や政府の経済政策に対する期待感か ら今年7月以降に水準を切り上げ、8月末には1万767円と昨年10月 以来の高値をつけた。その後は過度な景気回復期待の後退や為替市場で の円高進行を嫌気して1万円付近でのもみ合いが続いた。29日は3日 続落となり、終値は9891円10銭と3週間ぶりに1万円を割り込んだ。

同社は、下期の日経平均について、9000円から1万2000円のレン ジを想定しており、年度末の水準を1万500円程度とみている。世界株 式市場に比べて日本株に出遅れ感があり、9月中間決算発表後に上期の 高値を試す場面も出てくると見込んでいる。同社の小野貴裕審議役は 「円高の影響が大きいセクターもあるが、内需には業績が良いところも ある」との見方を示した。

日本株の残高について、今年度初めの3600億円程度から9月末に 3500億円程度へ若干縮小。下期は横ばいか若干買い増す方針だ。

国内債は200億円積み増し

一方、安定的に金利収入が得られる円金利資産を中心に運用してい く姿勢も維持する。国内公社債については、下期は長期債などを200億 -300億円程度積み増す方針だ。

今年度当初の運用計画では、1200億円を新規に国内公社債購入に 充てるものだが、上期に前倒しで長期や超長期債を中心に1000億円程 度積み増した。下期は残りを投資する。

事業債はスプレッド(国債との金利差)が縮小して妙味が薄れたた め購入していない。下期も購入を控える。外国債券については、年度当 初の残高3300億円程度を下期も維持する計画となっている。

下期の長期金利は1.1%-1.6%のレンジを予想している。木村氏 はこうした見通しの背景として、①設備投資や雇用情勢の低迷や円高リ スクなどで景気の本格回復につながりにくい②国債増発懸念が強い一方 で、国内投資家の余剰資金が円債に向かう動きが続く――ことを挙げ、 「大幅な金利上昇にはならない」と述べた。

朝日生命の2009年度下期の予想レンジ(2010年3月末予想)
10年国債:1.1-1.6%(1.4%)
米国10年債:3.0-4.0%(3.5%)
日経平均株価:9000円-1万2000円(1万500円)
ドル・円:85-95円(90円)
ユーロ・円:120-140円(130円)
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