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CIT:ゴールドマンと合意-融資枠縮小、破産でも利用可

経営難に陥っている米商業金融 会社CITグループは30日、融資枠をめぐり米ゴールドマン・サック ス・グループと合意したことを明らかにした。合意は30億ドル(約 2730億円)の融資枠の規模を21億3000万ドルに縮小すると同時に、 CITが破産申請した場合にも融資枠を利用可能にする内容。

CITの米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、融資 枠縮小に関し、ゴールドマンは2億8500万ドルの解約手数料を受け 取った。当初の契約では、CITが破産申請した場合にゴールドマン は10億ドルの解約手数料を受け取ることになっていた。

CITは破たん回避を目指して300億ドル相当の債務を新たな証 券に交換する案を提示した。社債保有者らが交換に応じない場合、同 社は破産法に基づく保護適用を申請する可能性がある。同社は23億ド ルの公的資金注入を受けており、破たんの場合には納税者にも損失が 及ぶ。交換の期間はニューヨーク時間29日午後11時59分(日本時 間30日午後零時59分)で終了し、同社は現在、結果を集計している。

クレディットサイツのアナリスト、アダム・スティア氏は、債務 交換は恐らく投資家の投票で否決され、CITが「日曜か月曜に」破 産法の適用を申請するだろうとの見方を示した。ゴールドマンとの合 意については「金がかかるが流動性が維持されるし、破産申請と同時 に10億ドルを支払わなくて済む」と分析した。

この日の合意で縮小された部分は融資枠中のCITが未使用の部 分。また、変更に伴いCITは2億5000万ドル相当の追加担保も差 し出した。

CITは米財務省から金融安定化プログラムに基づいた資金注入 を受けていたが、今年7月に政府の支援継続を得られず社債保有者ら から30億ドルの緊急資金を得た。

CITは米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンや 学資ローン関連の損失が膨らみ、コマーシャルペーパー(CP)発行 が不可能になり、昨年にゴールドマンから融資枠を得た。CIT債の 最大の保有者だとしている投資家のカール・アイカーン氏はゴールド マン案を批判し、CIT救済の対案を示していた。

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