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チューダーのジョーンズ氏:金を保有するのは今-インフレ懸念で

ポール・チューダー・ジョーンズ 氏率いるヘッジファンド会社チューダー・インベストメントは投資家 向け書簡で、金を保有すべきときは今だと指摘した。インフレ加速や 上場投資信託(ETF)を通じた購入の増加、金産出が停滞するなか で各国中央銀行の需要が伸びている点を理由に挙げた。

ブルームバーグ・ニュースが入手した今月15日付の書簡によると、 ジョーンズ氏は「わたしはこれまで金の信奉者になったことはなかっ た」が、「金もほかの資産と同様、保有するのに適切な時がある。今が その時だ」と述べた。

事実上のゼロ金利政策や政府支出が貨幣価値を低下させ、インフ レに拍車を掛けるとの懸念から、ニューヨーク金先物相場は年初来で 18%上昇しており、今月14日には最高値1オンス=1072ドルを付け た。ファンドマネジャーのジョン・ポールソン氏は今年、金関連投資 を増額しており、デービッド・アインホーン氏は1月、自ら率いるヘ ッジファンド、グリーンライト・キャピタル(運用資産50億ドル)の 顧客に初めて金投資したことを明らかにしている。

米連邦準備制度理事会(FRB)は景気てこ入れを目指し、昨年 12月以降、政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利誘導目 標を0-0.25%に据え置いている。オバマ大統領は景気対策の財源と して国債を増発しており、米国の市場性のある債務は過去最高の7兆 100億ドルに達した。商務省が29日発表した2009年7-9月(第3 四半期)国内総生産(GDP)は5四半期ぶりに増加した。

ジョーンズ氏の書簡は「インフレの高まりは金価格の上昇を示唆 するものであり、FRBの対応が後手に回ると受け止められていると きには特にそうだろう」と指摘。「金は割安のようだ。われわれの見方 では、紙幣増発を考えると、金はその希少性から価値が高まるはずだ」 と分析した。

チューダーの広報を担当するパトリック・クリフォード氏は書簡 の内容を認めた。

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