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米国株:反発、プラス成長や好決算で-ダウは200ドル高

米株式相場は反発。主な株価指 数は7月以来の大幅高となった。米経済がプラス成長に戻ったことを 好感し、買いが膨らんだ。

米商務省が発表した第3四半期(7-9月)の実質国内総生産(G DP、季節調整済み、年率)速報値は前期比年率3.5%増加した。5 四半期ぶりのプラスだった。これを背景にキャタピラーやアルコア、 アメリカン・エキスプレス(アメックス)が上昇した。決算が予想を 上回ったモトローラやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ニ ューモント・マイニング、ケロッグも高い。

PNCウェルス・マネジメントのチーフ投資ストラテジスト、 ウィリアム・ストーン氏は「弱気な投資家は10-12月(第4四半期) に大敗を喫するだろう。米国の内外で景気は回復しており、回復基調 の維持で最終的に売上高も伸びるだろう」と指摘した。

S&P500種株価指数は前日比2.3%高の1066.11で終了。ダ ウ工業株30種平均は199.89ドル(2.1%)高の9962.58ドルで終 えた。先進国と新興市場国の銘柄で構成するMSCI・AC世界指数 は8日ぶりに反発し、1.6%高となった。

GDPが株価を支援

GDP伸び率はエコノミストの平均予想である3.2%を上回り、 7カ月にわたる株価上昇局面は景気回復見通しに対して行き過ぎとの 懸念が後退した。

ウォール街の「恐怖指数」として知られる米国株オプションのボ ラティリティ指数(VIX)は11%低下の24.76。株価下落に備えた オプション需要が後退し、終値ベースでは2月以来で最大の低下とな った。

LPLファイナンシャル(ボストン)のチーフ市場ストラテジス ト、ジェフリー・クライントップ氏は「株式の上昇局面は終わってい ない。GDP統計は特に個人投資家にとっては信頼感を押し上げる重 要な要因だ」と述べた。

プラス成長への回帰を受け、利上げや景気刺激策解除の観測も高 まった。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー、ウェーバー・ ドイツ連銀総裁は29日、ECBが来年、景気刺激の緊急措置の引き揚 げを開始することを示唆した。ノルウェーとオーストラリアはすでに 利上げを開始している。

ガイトナー米財務長官は29日、下院金融サービス委員会の公聴会 で証言し、住宅ローンの返済に苦しむ人や失業者にとって「リセッシ ョン(景気後退)はなお存続し、深刻だ」と述べた。

スリベント・ファイナンシャルのアナリスト、マイケル・ビンガ ー氏は「綱引きだ。GDPが予想を上回り、企業が一段と効率よく運 営されている。一方、政府は景気刺激策を解除する様子はなく、米連 邦公開市場委員会(FOMC)も声明の文言を変更したり、早期の利 上げを示唆する姿勢も示していない。失業率は高水準にとどまってい る」と話した。

決算

モトローラは9.8%上昇。29日発表した7-9月(第3四半期) 決算は、一部項目を除いたベースの1株当たり利益がアナリスト予想 を上回った。人員削減が奏功した。

P&Gは4%高。2009年7-9月(第1四半期)決算は、販売量 の落ち込みを値上げで補い、予想されたほど利益は悪化しなかった。

ケロッグは2.8%上昇。7-9月(第3四半期)決算は1株当た り利益が94セント。アナリスト予想は85セントだった。

これまでに7―9月(第3四半期)決算を発表したS&P500種 構成企業のうち1株当たり利益がアナリスト予想を上回ったのは81%。 このままいけば、ブルームバーグが1993年にデータを集計し始めて 以降で最高となる。ただ、利益は296社の平均で23%減少している。

米労働省が発表した失業保険継続受給者数も買い材料となった。 17日に終わった1週間に14万8000人減少して579万7000人と、 3月21日以来の最低水準となった。減少幅は7月以来の最大。

S&P500種のセクター別では全10セクターが上昇した。GDP 統計発表後、原油や金、産業用金属が上昇し、素材株指数やエネルギ ー株指数が上げた。

エクソンモービルは一時2.4%下げたが、持ち直し0.2%高で終え た。7-9月(第3四半期)決算は1株当たりが98セントと、ブルー ムバーグがまとめたアナリスト15人の平均予想を4セント下回った。

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