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米国債:下落、GDP統計と7年債入札不調で売り(Update1)

米国債相場は反落。第3四半期 の米実質国内総生産(GDP)の予想を上回る成長と7年債入札の不 調が背景。

この日の7年債入札で最高落札利回りは3.141%と、入札直前の 市場予想の3.120%を上回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率 は2.65倍となり、前回の2.79倍を下回った。原油先物相場と株式 市場はともに値上がりした。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォー ド)のシニア国債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「予想を 上回る内容のGDP統計と堅調な株価が国債相場の重荷になり、この 日の相場の基調を決定した。それが軟調な入札にもつながった」と指 摘。「一方、国債相場はもっと下げていた可能性もあるがそうはなら なかった。それは明白だ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時29分現在、既発の7年債利回りは前日比6ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.06%。7年債(表面 利率3.0%、2016年9月償還)価格は3/8下げて99 20/32。

10年債利回りは8bp上昇し3.49%。2年債利回りは4bp上 昇の0.97%。

「期待」

米商務省が発表した第3四半期(7-9月)の実質国内総生産 (GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比年率3.5%増加し、 5四半期ぶりのプラスとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめ たエコノミストの予想中央値は3.2%増だった。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズのマネジングディレクターで 米国債トレーディング責任者のマイケル・フランゼーズ氏は「これま で長期にわたり『底入れ』と言われてきたが、これが今後続くトレン ドなのか精査する必要があるだろう」と指摘。「マイナス成長は終息し つつあるのかも知れないと期待したいところだ」と述べた。

メリルリンチの米国債マスター指数によれば、米国債の今月の投 資収益率はマイナス0.2%と、このまま行けば6月以来の月間ベース でのマイナスとなる。

オバマ米政権が戦後最悪のリセッション(景気後退)に対処する ため前例のない規模で借り入れが膨らむなか、流通市場で取引される 米国債の総額は7兆100億ドルと記録的水準に達している。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の1社であ るゴールドマン・サックス・グループは20日付リポートで、米国債 の発行額は今月1日からの今会計年度に2兆3800億ドルとなり、前 会計年度の1兆8100億ドルから増加するとの見通しを示した。

失業の増加

米労働省が発表した17日に終わった1週間の失業保険継続受給 者数は14万8000人減少して579万7000人と、3月21日以来の最 低水準となった。減少幅は7月以来の最大。一方、24日に終わった 1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は53万件と、前週 の53万1000件とほぼ同水準にとどまった。

ウェルズ・ファーゴ・キャピタル・マネジメント(ミルウォーキ ー)で約30億ドルの債券運用に携わるジェイ・ミューラー氏は「継 続受給者の数値は、予想からそれほど大きく外れていたわけではない。 ただ、これまで大きく減っていなかったのだ。つまりこれは今後もな お失業者が増加することを示唆しており、力強い景気回復にとっては 向かい風となるだろう」と語る。

米財務省は今週、過去最高規模となる総額1230億ドルの国債を 発行。この中には26日に入札した70億ドルの5年物インフレ連動 債(TIPS)、27日入札の2年債440億ドル、前日実施の5年債 410億ドルが含まれる。

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