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ゴールドマン:国民の怒り鎮める寄付額は最低900億円―ピーターソン氏

【記者:Jason Kelly and Patrick Cole】

10月29日(ブルームバーグ):証券業界で最大の利益を上げる米 金融大手ゴールドマン・サックス・グループは、仮に慈善事業に多額 の寄付を行うことを決めても、従業員の巨額ボーナスへの国民の怒り を和らげるには、「最低10億ドル」(約900億円)が必要だ-。資産 家で慈善事業家のピーター・ピーターソン氏はこう指摘する。

世界最大のプライベートエクイティ(未公開株、PE)投資会社 ブラックストーン・グループの共同創業者であるピーターソン氏 (83)は28日、ニューヨークでのインタビューで、その程度の規模 の寄付を行って初めて、「世間で大きな反響があるだろう」と話す。

米政府支援を受けた1年後に従業員の報酬・手当の原資として 167億ドルを用意したゴールドマンは、幹部報酬の制限を目指す議会 から批判を招いた。事情に詳しい複数の関係者によれば、ブランクフ ェイン最高経営責任者(CEO)率いる同社は、3四半期連続で増益 となった後、新たな慈善プログラムの検討に入り、慈善事業コンサル タントのブリッジスパン・グループと作業を進めている。

ゴールドマンは4-6月(第2四半期)に過去最高益を計上し、 100億ドルの公的資金を配当とともに返済した。しかし、なお米政府 が約300億ドル相当の債務を保証しており、保険会社アメリカン・ インターナショナル・グループ(AIG)に投じられた公的資金から 巨額の支払いを受けた最大の受益者のうちの1社とみられている。

ワシントンを拠点とする「クロニカル・フィランソロピー」で、 寄付を行う企業を担当するシニアライター、イアン・ウィルヘルム氏 は電話インタビューで、「今までの非常に否定的な反応を考えれば、 金に糸目をつけない寄付を行っても現時点で汚名をそそぐことできる か確信が持てない」と述べている。

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