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鉄鋼4社:上期は赤字縮小、新日鉄とJFEは通期予想据え置き

鉄鋼大手4社の2009年4 -9月期連結決算が29日までに出そろった。鋼材需要の落ち込 みなどが響き、連結純損益は全体として赤字に転落したものの、 7月末時点に見込んでいた赤字額は縮小した。ただ、2010年3 月期見通しについては、先行きが不透明として、神戸製鋼所を除 く各社が予想値を据え置くか、下方修正した。

29日までに決算を公表した4社は、神鋼のほか、新日本製 鉄、JFEホールディングス、住友金属工業。4-9月期は世界 的な景気後退に伴う鋼材の販売数量の減少や販売価格の急落が響 いたが、7-9月期には需要の回復が見られるなどした。連結純 損益は、JFEが128億円の黒字となった。残り3社は新日鉄が 296億円の損失を出すなど赤字となったが、4-6月期に比べ業 績が回復した。

改善理由について、JFEの若林公平副社長は、鉄鉱石など の前年に契約した高額な原料の「キャリーオーバー(持ち越し)の 影響が大幅に減少したほか、自動車向けを中心として需要が伸び た」と説明。7-9月期の粗鋼生産は4社合計で対4-6月期 26%程度増加した。

ただ、先行きについては不透明感が強く、新日鉄とJFEは 09年10月-2010年3月期の生産予想を見送った。新日鉄の谷口 進一副社長は「粗鋼生産量が回復はしているものの、絶対的な水 準は40年前に戻ったままだ」。神鋼の藤原寛明専務は「足元の 世界経済は、各国政府の景気対策に下支えされている部分が強く、 その効果が途切れた場合、再び悪化に転じることが懸念される」 と強調した。

各社の2010年3月期連結純損益は、新日鉄が従来予想のゼ ロ、JFEが240億円の黒字に据え置き。住金は主力の鋼管事業 での需要回復の遅れなどで450億円の赤字から500億円の赤字に 下方修正した。一方、神鋼は鉄鋼やその他事業部門でのコスト削 減により400億円の赤字から350億円の赤字に上方修正した。

鉄鋼大手の連結純利益(単位:億円、カッコ内前年同期比%)
社名   4-9月期   通期予想    従来通期予想
新日鉄   -718       0(-100.0)     0
JFE   -416     240(-87.6)    240
住金    -467    -500(-)      -450
神鋼    -453    -350(-)      -400
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