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ソフトバンク:携帯好調で現金収支予想を増額、投資も戻す

国内通信3位ソフトバンクが29 日発表した第2四半期(7-9月)連結純利益は前年同期のほぼ2倍 の434億円となった。携帯電話の収益拡大が寄与した。利益増を受け 累積損失を解消。通期(2010年3月期)の現金収支予想を増額し、抑 制を予定していた設備投資計画も前年並みに戻した。

営業利益も同29%増の1223億円と、4-6月期の1083億円に続 き、四半期としての過去最高を更新。売上高は同0.2%増の6829億円。

通期の営業益予想4200億円は据え置いたが、フリーキャッシュフ ロー(FCF)見通しは3000億円と、従来から500億円増やした。孫 正義社長は東証での会見で、携帯事業の好調などにより、今期を含む 3年間で1兆円以上のFCFを創出可能と説明した。

孫氏は4月末の決算発表では、投資額を当面は「年間2000億円」 水準に抑制可能としていた。しかし今回、通期計画を従来比400億円 増の2600億円と、前期実績の2590億円と同水準に変更した。「来年度 はさらに増額する方向だ」と語ったが、具体額は触れなかった。

同社長はFCF増大で投資姿勢の転換が可能になった、と説明。 一般的な携帯よりもデータ通信容量が多い米アップルの端末「iPh one(アイフォーン)」の販売増に対応するとともに、総務省から割 り当てを受けた新周波数帯を使ったサービス展開のため、通信網を増 強する必要があると述べた。

アイフォーンの販売台数については言及を避けたが、実売台数は 昨年同時期の「数倍」に上っていると強調した。

7年ぶり累損解消

純利益の増加に伴い、9月末で利益剰余金172億円を計上。通信 事業展開で7年間続いてきた連結の累積損失を解消した。孫社長はこ の点について「来るべき時が来た。着実に業績が改善してきている」 と述べた。

同社は01年秋の格安ADSL(非対称デジタル加入者線)開始負 担により、02年9月末に542億円の欠損金を計上。ピーク時の05年 6月末には2872億円の累損を抱えた。しかし、携帯事業の収益が軌道 に乗ったことなどで段階的に穴埋めし、6月末時点は267億円だった。

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