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日本の90年代の金融不況は世界経済の教訓-IMF報告書

国際通貨基金(IMF)は29日 公表した報告書で、日本の1990年代の金融不況は、リセッション(景 気後退)を克服しつつある世界の国々に、景気刺激措置を性急に撤回 すべきではないという教訓を与えていると指摘した。

IMFは「日本からの重要な教訓は、回復のグリーンシュート(新 芽)によって回復は保証されないということだ。注意深く見通しを立 てる必要があることを示唆している」と説明。「貿易や金融市場には回 復の兆しが散見されているが、日本の持続的回復の鍵を握った民間の 内需は依然として脆弱(ぜいじゃく)なようだ」との認識を示した。

世界全体で2兆2000億ドル(約199兆円)に上った政府支出は、 中央銀行の利下げや資産買い入れと相まって各国のリセッションから の脱却を後押しした。雇用情勢の見通しや個人消費はなお脆弱だが、 公的債務の拡大や市場のゆがみに対する懸念は強く、財政・金融面の 刺激措置の引き揚げを求める声は高まっている。

IMFは報告書で、日本と同様に世界経済が「失われた10年」に 直面する可能性も指摘。各国当局は「期待をつなぎとめ、信頼感を補 強する」ため、出口戦略を計画し、互いに連携する必要があるとの見 方を示した。

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