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アジア経済は危機から「早急に回復」、10年成長率5.8%-IMF見通

国際通貨基金(IMF)は29 日に公表したアジア経済見通しで、同地域は世界的な危機から「早急 に回復」しつつあるものの、世界的に輸出需要が低迷していることか ら、景気回復を支える財政支出を各国政府は維持すべきだとの認識を 示した。

IMFによれば、日本とオーストラリア、ニュージーランドを含 むアジア経済は来年の成長率が5.8%と、今年見込まれる2.8%から 加速する見通し。ただ、過去10年の平均(6.8%)は「大きく下回 る」という。

世界的な信用危機でアジアの輸出品に対する需要が減退し、アジ アの各国政府は減税や現金給付、公共投資増などで9500億ドル(約 86兆円)余りを経済に投入した。IMFは、欧米の個人消費が「し ばらく弱いままの公算が大きい」として、製品出荷の回復が鈍い可能 性を指摘。「結果として、アジア各国は当面の間、政策による景気支 援の継続が必要となる可能性が高い」との見通しを示した。

IMFはさらに、「財政の持続性に関する懸念」やインフレを引 き起こすことなく、「景気回復が十分に強固で持続可能であることが 明確になるまで」経済を支援するという難題をアジア各国政府がこな す必要があるとも指摘した。

IMFは中国経済がアジアのけん引役になるとして、今年と来年 の成長率見通しをそれぞれ8.5%と9%とした。インドはそれぞれ

5.4%と6.5%。日本については、今年がマイナス5.4%で来年がプ ラス1.7%。豪州はそれぞれ0.7%と2%で、ニュージーランドは今 年がマイナス2.2%、来年はプラス2.2%としている。

香港や韓国、シンガポール、台湾を含むいわゆるNIES(新興 工業国・地域)は今年のマイナス成長後、来年はプラス3.5-4.3% の成長率を記録するとIMFは予想している。

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