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サウジアラムコ:米国向け原油の値決めにWTI原油を使用中止

サウジアラビアの国営石油会社サ ウジアラムコは、米国向けに輸出する原油の価格決定基準に、アーガ ス・メディア社が発表する原油の指数価格を採用する。

アラムコは従来、マグロウヒル傘下のエネルギー情報会社プラッ ツが発表していたWTI原油を基準価格として採用しているが、基準 価格として最良ではないとの懸念が生じていた。

アーガスは28日、同社が発行する硫黄分の高い「サワー原油」と 呼ばれる原油の価格指数を、アラムコが来年1月から基準価格として 採用すると発表した。アラムコの広報担当と、プラッツの広報担当キ ャサリン・タンジー氏はコメントを控えた。

LCMコモディティーズの経済調査責任者、エドワード・モース 氏は「この件については、少なくともWTI原油が正確な需給を反映 していないことが明らかになった2007年ごろから、アラムコと買い手 の間で議論が交わされている」と指摘。

WTI原油の価格は、WTI原油の受け渡しが行われるオクラホ マ州クシン周辺で貯蔵能力の不足が顕在化したのに合わせて、他の米 国内の要因や他の油種の要因に影響を受けるようになっていた。多く の市場参加者からは、値決めの基準となる「マーカー原油」としての 役割を疑問視する声が上がっていた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)に上場している原油先物 は、クシンで受け渡しされるWTI原油を採用している。

モース氏は「クシンでボトルネック現象が起こるたびに、売り手 と買い手の間で原油の長期売買契約への影響が懸念されていた。市場 がどこにあるのかということで、サウジ側、あるいは買い手側のどち らかにとって不利な状況が生じる可能性があった」と強調した。

アーガスによると、アラムコは米国向けの基準として1984年から WTI原油を採用。欧州北西部や地中海地域、アジア地域向けには別 な指標価格を使用している。

アーガスが毎日発表する「サワー原油指数」は、米国メキシコ湾 岸地域の中質サワー原油現物価格の指数として5月に始まった。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 岡田雄至 Yuji Okada +81-3-3201-2493 or Yokada6@bloomberg.net Editor:Takeshi Awaji 記事に関する記者への問い合わせ先: Margot Habiby in Dallas at +1-214-954-9452 or mhabiby@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先 Dan Stets at +1-212-617-4403 or dstets@bloomberg.net.

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