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バフェット氏の倍の成績のシーア氏-鍵は「輝き秘めた」不人気銘柄

著名投資家ウォーレン・バフェ ット氏で有名になったバリュー株投資の手法を用いるジェームズ・シ ーア氏は、割安株で運用する投資信託の過去10年間の成績が「オマ ハの賢人」のほぼ2倍に達している。

米調査会社モーニングスターによれば、シーア氏のライデックス SGI中型株バリューファンド(運用資産13億6000万ドル=約 1232億円)は9月30日までの10年間の成績が平均でプラス12%と、 同種のファンドで1位。業界平均は7.3%だった。ブルームバーグの データによれば、バフェット氏率いる米保険・投資会社バークシャー・ ハサウェイは同プラス6.3%。

シーア氏は不人気だがウォール街(米金融界)の低い見通しを上 回りそうな銘柄を探すのが自らの手法だと説明する。このやり方で同 氏は1990年代遅くに天然ガス銘柄を購入した。また、昨年のリセッ ション(景気後退)によって利益が落ち込んだ銘柄を対象としたほか、 現在の環境下では銀行よりも保険会社株を購入している。

バフェット氏が拠点を置くネブラスカ州オマハから168マイル (約270キロ)離れたカンザス州トペカで電話インタビューに応じた シーア氏は「輝き秘める銘柄と不要な銘柄をより分けるのが難しい課 題だ」と語った。

バフェット氏に対してシーア氏が有利なのはバークシャーのポー トフォリオが大型株中心であるのに対し、時価総額平均が15億ドル の銘柄に投資しているためだ。米S&P中型株400種 指数は過去10年で年平均7.5%上昇。これに対しS&P500種株価 指数は0.2%下落した。

シーア氏は5月に同僚2人と書いたエッセーで自身を、バフェッ ト氏らで有名になった企業の「根源的価値」に重きを置いた投資手法 の信奉者だとしている。この考え方はバフェット氏が師と仰いだベン ジャミン・グレアム氏がデービッド・ドッド氏と1934年の共著「証 券分析」で示したもので、株価から離れた企業本来の価値に注目する。

シーア氏は、企業が資本に対して生み出せるリターンを試算し、 これと株価を比較。株価がシーア氏の基準を満たしていると見なせば、 その企業の競争力を考慮するという。

ブルームバーグのデータによると、同氏は昨年10-12月期に米 衣料小売りのチコズFASの株式133万株を購入。同株は今年これま でに約3倍に上昇し、シーア氏のファンドも今月22日までの成績が プラス37%となった。同氏は株価が持ち直した銀行株は当局の資本増 強要請で利益率が落ち、投資妙味は感じないとしており、保有株上位 10銘柄のうち2つは保険のハノーバー・インシュアランス・グループ とW・R・バークレーが占めている。

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