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オーストリア造幣局:来年の金貨製造量大幅減へ-購入ブーム終焉

オーストリア造幣局のクル ト・マイヤー局長は28日、都内でブルームバーグ・ニュースの 取材に答え、同造幣局が発行する金貨について「2010年の製造 量は09年の3分の2に減少させる計画だ」と語った。有力市場 である欧州で金融不安が薄れ、実物資産としての金への投資需要 が弱まるとみているためという。

マイヤー氏は「欧州各国は政府の金融機関支援策が奏功し、 金融危機が底を突いた」と指摘。その上で「投資家の資金流入先 が金からほかに向かっていく」と述べ、2008年から続く欧州で の金貨購入ブームがひとまず終焉に向かうとの見方を示唆した。

同造幣局が発行する金貨は、ウィーン・フィルハーモニー管 弦楽団の名前が刻まれた「ウィーン金貨ハーモニー」で欧州市場 で約6割のシェアを占める。08年の世界販売量は79万4100オ ンス(1トロイオンスは31.103グラム)と、前年比4.3倍に急増。 1989年の発行開始以来で最高となった。欧州はそのうちの37% を占め、07年の21%から急増した。米国に端を発する金融不安 で世界経済が減速するなか、実物資産としての金の安全性が評価 され資金が流入したためだという。

09年の世界販売量は、マイヤー氏によると「10月23日時点 で90万8721オンスとすでに08年を上回っている」という。 「09年末時点では少なくとも95万オンスになる」と同氏は見積 もっている。

金の現物価格は今月14日1オンス当たり1070.80ドルと過 去最高値を付けた後、値を下げ1030ドル前後で推移している。 年初来では足元で17%程度上昇している。

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