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3月以降の株高でもリスク取れない、市場の不安消えず-調査

世界の株式相場が8カ月に及ぶ上 昇で68%高となっても、投資家やアナリストが一段のリスクを取る時 機だと確信したり、米経済政策や銀行システムへの懸念を解消するこ とができていない様子が、最新のブルームバーグ世界調査で明らかに なった。

ブルームバーグが無作為に抽出した世界の1452の端末ユーザー を対象に今月23-27日実施した同調査によると、投資機会があるとみ る投資家やアナリストの回答者割合は31%と、前回調査(7月実施) の35%を下回った。同四半期調査ではほぼ40%が依然として萎縮(い しゅく)気味だと答えた。米投資家はさらに慎重で、その割合が50% 余りに上った。

米ウェルズ・キャピタル・マネジメントの投資担当チーフストラ テジスト、ジェームズ・ポールセン氏は「不安や悲観的な見方は簡単 に消えない」と語り、「市場や経済の改善にかかわらず、人々はこれま での経験から受けたあまりに大きなショックから抜け出せずにいる」 と述べた。

株式相場は景気見通しの改善に伴って反発し、新興市場および先 進国の相場を示すMSCI・AC世界指数は3月以降に68%上昇した。 米S&P500種株価指数は同期間に54%高。

米経済に懐疑的

最新調査では、米国の世界経済回復への結び付きが弱いと投資家 やアナリストらがみていることが浮き彫りとなり、最もリスクの大き い市場に米国が含まれるとの回答が多数あった。また、4人に1人が 米失業率は向こう1年で11%以上に達すると予想。米政府の予想 (9.7%)と対照的だった。現在の失業率は9.8%で26年ぶり高水準。

米国に対する懐疑的な見方はドル見通しにも反映され、向こう1 年でドルがほとんどの主要通貨に対して下落するとの回答が大部分を 占めた。さらに、37%がドルは10年以内に世界の基軸通貨としての役 割を終えるべきだと答えた。

最も高い可能性を秘めた市場として挙がったのは中国とブラジル とインドで、最も有望な資産は商品だった。不動産と債券は敬遠され、 40%が債券のリターン(投資収益率)は向こう1年は最悪になると答 えた。調査の誤差率はプラスマイナス2.6ポイント。

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