コンテンツにスキップする

債券は上昇、景気懸念受けた米債高や株価1万円割れ-先物138円乗せ

更新日時

債券相場は上昇(利回りは低下)。 前日の米国債相場が景気懸念を背景に続伸したことに加えて、日経平均 株価が1万円台を割り込んだことで、買いが優勢となった。先物中心限 月は4営業日ぶりに138円台を回復した。

中央三井信託銀行総合資金部の関一也次長は、「米国では景気の先 行き不安などから株価が下げに転じており、日経平均も1万円台を割り 込んで下落し、債券市場は短い年限を中心にしっかりの展開となった」 と述べた。

東京先物市場の中心限月12月物は、前日比15銭高の137円82銭 で開始。約3週間ぶりに1万円を割り込んで始まった日経平均が200円 を超す下げ幅となると、買いが膨らんで137円99銭まで上昇した。そ の後、株価が下げ渋ると5銭高の137円72銭まで伸び悩んだが、午後 に入って再び水準を切り上げて、結局は33銭高の138円ちょうどと、 この日の高値で終了した。終値での138円台回復は今月23日以来。

世界的な株安の流れを引き継ぎ、日経平均株価は3日続落。前日比 183円95銭安の9891円10銭と終値でも1万円割れ。DIAMアセット マネジメントの山崎信人エグゼクティブファンドマネジャーは、米国株 や原油相場の下げ歩調からリスク資産を落とす動きがうかがえると指摘 した上で、円債市場では「先物中心に買い戻しの基調となっている。現 物市場でも短中期ゾーンに買いが入り始めてしっかり」と説明した。

10年債利回り1.40%まで低下

現物債市場で新発10年物の304回債利回りは、前日比1ベーシス ポイント(bp)低い1.41%で始まった後、2bp低い1.40%まで下げた。 そこでは売りも出て、いったんは横ばいの1.42%まで戻した。午後4 時6分時点では再び2bp低い1.40%で推移している。

中期債が堅調。新発5年債利回りは前日比3bp低い0.665%で推移 している。新発2年債利回りは0.255%と小幅低下している。

市場では、内外景気の不透明感などのファンダメンタルズ(経済の 基礎的諸条件)と、国債増発による需給要因とが綱引きする構図となり つつあるとの声も聞かれた。中央三井信託銀の関氏によると、「株安と いっても需給不安が根強いことから債券を買い上がる感じではない」と いう。

28日の米国債相場は、5年債入札で応札倍率が2年ぶりの高水準 となったほか、米商務省が発表した9月の新築一戸建て住宅販売が予想 外に減少したことを受けて続伸した。一方、米株式相場は下落した。

日銀会合やFOMCを見極め

あす30日に日本銀行の金融政策決定会合と「経済・物価情勢の展 望(展望リポート)」公表、来週11月3、4日の米連邦公開市場委員 会(FOMC)を控えて、各国の金融政策を見極めたいとの慎重姿勢も 強かった。

JPモルガン証券の徳勝礼子シニア債券ストラテジストは、「オー ストラリア、ノルウェーが利上げした半面、日米欧は低金利政策継続と デカップリング(かい離)している。しかしこれは続かないかもしれな い。日銀が社債・コマーシャルペーパー(CP)買い入れ停止を発表し ても意外感はない」という。

次回FOMCに関して、BNPパリバ証券チーフエコノミストの河 野龍太郎氏は、ゼロ金利政策の継続期間として用いている「長期にわた って」という表現を修正し、時間軸政策の変更が検討される可能性があ ると説明した。

--取材協力:赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 池田祐美 Yumi Ikeda +81-3-3201-2490 yikeda4@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net

Rocky Swift +81-3-3201-2078 or rswift5@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE