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米国株:下落、新築住宅販売の減少を嫌気-ダウ119ドル安

米株式相場は下落。世界的な株 安の流れが続いた。新築住宅販売件数が予想外に減少し、7カ月に及 ぶ上昇局面は経済成長見通しに比べて行き過ぎていたとの懸念が強ま った。

ダウ工業株30種平均の構成銘柄ではアルコアやキャタピラー、イ ンテルが売りの中心となった。9月の新築住宅販売件数が前月比

3.6%減少し、住宅建設のレナーやD.R.ホートンが急落。SAPや アルセロール・ミタル、キヤノンなどの決算が失望を誘い、欧州やア ジアの株式相場が下落した。ブラジルの主要株価指数は年初来高値か らの下げが11%となった。

S&P500種株価指数は前日比2%安の1042.63で終了。ダウ工 業株30種平均は119.48ドル(1.2%)安の9762.69ドルで終えた。 先進23カ国の銘柄で構成するMSCI世界指数は2%下げた。ニュー ヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対14。

ヘイバーフォード・トラストの最高投資責任者(CIO)、ハン ク・スミス氏は「米株式相場は調整の時期を迎えた。景気が底入れし たとしても、時折、失望されるような指標が出てくる。企業業績に関 してはコスト削減によって伸びているケースが多い。それらがすべて 売りの口実にされている」と指摘した。

月間で8カ月ぶり下落か

S&P500種は4日続落と、過去1カ月近くで最長の下げとなっ た。月初来でマイナスに転落し、このままいけば月間ベースでの連続 高は7カ月で途切れることになる。3月9日に付けた12年ぶりの安値 からは54%戻している。ただ、19日に付けた年初来高値からは5% 下げている。業績や景気の見通しに比べ、上昇が行き過ぎていたとの 見方が背景。

ゴールドマン・サックス・グループはリポートで、7―9月(第 3四半期)の米実質国内総生産(GDP)伸び率を従来の3%から

2.7%に下方修正。この日発表された耐久財受注統計の出荷と在庫を理 由に挙げた。GDP速報値は29日に発表される。4四半期連続のマイ ナス成長の後、エコノミスト調査では3.2%のプラス成長が見込まれ ている。

これまでに7―9月(第3四半期)決算を発表したS&P500種 構成企業のうち1株当たり利益がアナリスト予想を上回ったのは82%。 このままいけば、ブルームバーグが1993年にデータを集計し始めて 以降で最高となる。ただ、利益は236社の平均で19%減少している。 売上高は平均5.8%減少しているものの、予想を上回っている企業は 64%に上っている。

オークブルック・インベストメンツ(イリノイ州ライル)のピー ター・ジャンコウスキーズ氏は「株価は先を急ぎ過ぎた。今後、水準 を維持するには本格的な経済成長が必要になるだろう。個人消費の弱 さはなお解決すべき主要課題だ」と述べた。

住宅、自動車関連株

S&P住宅建設株指数(全12種)は5.5%下落。新築住宅販売統 計は住宅購入者への税控除措置が失効すると、住宅市場回復の勢いが 弱る恐れがあることを示唆した。

グッドイヤー・タイヤ&ラバーは20%安と1987年の株価大暴落 以降で最大の下げを記録した。北米の営業損益が10-12月(第4四 半期)に赤字になると予想したことが嫌気された。7-9月(第3四 半期)決算は、純利益が7200万ドル(1株当たり30セント)と、前 年同期の3100万ドルの2倍以上に拡大した。売上高は前年同期比 15%減少の44億ドル。

S&P500種の自動車・同部品株指数は5.3%下落。全24産業 で最も下げた。フォード・モーターは5.1%安。

独SAPの決算を受け、オラクルは2.6%下げた。

ドル高で資源株も安い

ドルの回復基調を受けて商品の代替投資としての魅力が薄れたた め、S&P500種の素材株、エネルギー株の両指数も下落した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は0.5%上げ、5日続伸。エクソンモービルやフリーポー ト・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドが安い。

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