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10月28日の米国マーケットサマリー:ドルと円が続伸、株は下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4713 1.4804 ドル/円 90.80 91.80 ユーロ/円 133.59 135.89

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,762.69 -119.48 -1.2% S&P500種 1,042.62 -20.79 -2.0% ナスダック総合指数 2,059.61 -56.48 -2.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .94% +.02 米国債10年物 3.41% -.04 米国債30年物 4.25% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,030.50 -4.90 -.47% 原油先物 (ドル/バレル) 77.20 -2.35 -2.95%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルと円が主要通貨の大半に対 して上昇。午前に発表された9月の米新築住宅販売が予想外に減少し、 高利回り資産への需要が後退した。

ドルは対ユーロで8月以来最長の4日続伸を記録。米政府によ る住宅購入者への税優遇措置が終了すると、住宅市場の回復も勢いを 失うとの可能性が示唆された。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、サチャ・ティハ ニ氏は「政府が講じた措置が永遠に続くとの見方に基づいて市場は動 いてきた。こうした措置が取り除かれたら、景気は自律回復するのだ ろうか。高リスク資産は非常に影響を受けやすい」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時44分現在、円は対ユーロで1ユーロ =133円62銭。一時は2%高の133円27銭まで上げた。前日は1 ユーロ=135円89銭。ドルはこの日、ユーロに対して0.5%上げて 1ユーロ=1.4738ドル(前日は1.4804ドル)。一時は1.4712 ドルと、12日以来の高値に上げた。円はドルに対して1.3%値上が りして1ドル=90円64銭。前日は91円80銭。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。世界的な株安の流れが続いた。新築住宅販売 件数が予想外に減少し、7カ月に及ぶ上昇局面は経済成長見通しに比 べて行き過ぎていたとの懸念が強まった。

ダウ工業株30種平均の構成銘柄ではアルコアやキャタピラー、 インテルが売りの中心となった。9月の新築住宅販売件数が前月比

3.6%減少し、住宅建設のレナーやD.R.ホートンが急落。SAP やアルセロール・ミタル、キヤノンなどの決算が失望を誘い、欧州や アジアの株式相場が下落した。ブラジルの主要株価指数は年初来高値 からの下げが11%となった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比2%安の1042.63で終了。ダウ工業株30種平均は

119.48ドル(1.2%)安の9762.69ドルで終えた。先進23カ国 の銘柄で構成するMSCI世界指数は2.1%下げた。ニューヨーク証 券取引所(NYSE)の騰落比率は1対14。

ヘイバーフォード・トラストの最高投資責任者(CIO)、ハン ク・スミス氏は「米株式相場は調整の時期を迎えた。景気が底入れし たとしても、時折、失望されるような指標が出てくる。企業業績に関 してはコスト削減によって伸びているケースが多い。それらがすべて 売りの口実にされている」と指摘した。

◎米国債市場

米国債相場は続伸。この日実施された410億ドルの5年債入札で 応札倍率が2年ぶりの高水準となったほか、米商務省が発表した9月 の新築一戸建て住宅販売が予想外に低下したことが背景。

5年債利回りは1週間ぶりの最低水準を付けた。この日の入札で 投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.63倍と、07年10月以来 の最高となった。前日実施の2年債入札では応札倍率は07年8月以 来の最高となるなど、記録的な米財政赤字を補うため国債発行が前例 のない規模に拡大しているものの、投資家需要は減退していないこと が示唆されている。

RBCキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、アイラ・ジ ャージー氏は「最近は経済指標で強弱まちまちの内容が続いた後、こ の日の内容は弱く、入札の方向を決める要因となった」と指摘。「米 国債への需要は依然かなり強い」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時44分現在、既発の5年債利回りは前日比5ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)低下の2.33%。一時は

2.32%と21日以来の低水準となった。5年債(表面利率2.375%、 2014年9月償還)価格は6/32上げて100 6/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。今年3月以来で最長の5日連続 安となった。ドルが上昇し、代替投資としての金の需要が落ち込んだ のが背景。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラ ン社長は「ドルの動きにかなり左右されている。ドルと金が直接関わ り合っているのが分かる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は、前日比4.90ドル(0.5%)安の1オンス=

1030.50ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は2ドル以上の大幅反落。米エネルギー省 の週間統計でガソリンの在庫が予想外に増加し、原油在庫も2カ月ぶ りの高水準に積み上がったことが示され、売りが膨らんだ。

同在庫統計によると、先週のガソリン在庫は162万バレル増加し た。ブルームバーグがまとめた調査では100万バレル減少すると見込 まれていた。輸入が5週間ぶりに増加したことを背景に、原油の在庫 も増えた。また、ドルが対ユーロで上昇したことも原油売りの一因と なった。

ワイス・リサーチ(フロリダ州ジュピター)の天然資源アナリス ト、ショーン・ブロドリック氏は「ガソリン在庫の数値は大きなサプ ライズで、景気や需要に対する楽観がやや後退した」と指摘。「また ドルが上昇しており、原油相場の一段安につながっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比2.09ドル(2.63%)安の1バレル=77.46ドルで終了した。 一時は16日以来の安値となる同77.23ドルを付けた。年初来では 74%の値上がり。

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