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NY外為:ドルと円は続伸、米新築住宅販売減でリスク敬遠

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルと円が主要通貨の大半に対して上昇。午前に発表された9月の米 新築住宅販売が予想外に減少し、高利回り資産への需要が後退した。

ドルは対ユーロで上昇、10月12日以来初の1ユーロ=1.47ド ルの水準を抜いた。新築住宅販売統計では、米政府による住宅購入者 への税優遇措置が終了すると米国の住宅市場の回復も勢いを失う可能 性が示唆された。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、サチャ・ティハニ 氏は「政府が講じた措置が永遠に続くとの見方に基づいて市場は動い てきた。こうした措置が取り除かれたら、景気は自律回復するのだろ うか。高リスク資産は非常に影響を受けやすい」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時15分現在、円は対ユーロで1ユーロ= 133円59銭。一時は2%高の133円27銭まで上げた。前日は1ユ ーロ=135円89銭。ドルはこの日、ユーロに対して0.7%上げて1 ユーロ=1.4697ドル(前日は1.4804ドル)。円はドルに対して

1.1%値上がりして1ドル=90円80銭。前日は91円80銭。

キャリー取引観測

円はオーストラリア・ドルに対して3.2%上昇して1豪ドル=81 円54銭。ドルは同2.7%上昇して1豪ドル=72.43米セント。低金 利通貨で調達した資金を高金利通貨で運用するキャリー取引が縮小す るとの観測が広がった。

日本の政策金利は0.1%、米国は事実上ゼロ。円とドルはキャリ ー取引の資金調達通貨として選好されている。

月間ベースでのドルは現時点で対ユーロ0.5%安、2004年以来 で最長となる4カ月安に向かっている。円も対ユーロで同2.1%値下 がりしている。対ドルでは1.5%安。

グロス氏の発言

債券ファンド運用最大手、米パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)の創設者で共同最高投資責任者(CI O)、ビル・グロス氏は28日、米経済専門局CNBCとのインタビュ ーで、「中国やアジア諸国が過剰にドルを保有している状態があまり にも長く続いている。各国によるドルの保有はさらに拡大しており、 これに伴い保有通貨としてますます望ましくなくなるだろう。最終的 にドル相場が向かう方向は下落だ。ドルには安定性が感じられない」 と語った。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は、7月以来最長の5日続伸して76.416。前日比で0.4% 上昇した。

米商務省が発表した9月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率)は40万2000戸と、前月比で3.6%減少した。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値では44万戸への増 加が見込まれていた。前月は41万7000戸と、速報値の42万9000 戸から下方修正された。

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