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独ヘッジファンドK1に刑事捜査、JPモルガンなどに損失

ドイツのヘッジファンド会社 K1グループは、借り入れに当たって銀行を欺いた疑いで米欧の当局 から刑事捜査を受けている。捜査について知る複数の関係者が明らか にしたもので、同社に絡み英バークレイズや米JPモルガン・チェー ス、仏BNPパリバなどの銀行が約4億ドル(約360億円)の損失 を被っているという。

K1は複数のヘッジファンドに投資するファンド・オブ・ヘッジ ファンドの運営会社。関係者が匿名を条件に述べたところによると、 同社は投資規模を拡大するための資金借り入れに際し銀行を欺いてい た疑いが持たれている。ドイツと米国の検察当局が早ければ週内にも 訴追を発表する可能性があるという。JPモルガンのK1への融資は、 先に買収した米ベアー・スターンズがK1と取引があり、これを継承 したものだという。

関係者によれば、当局はK1が英米など世界にまたがる投資会社 のネットワーク間を一巡する循環取引によって、実際よりも多くの資 金を保有しているかのように見せかけて銀行から融資を受けた疑いを 焦点に捜査している。K1のウェブサイトによると、創業者のヘルム ート・キーナー氏(50)が作り上げた投資システムは1996年から昨 年6月までで825%のリターンを上げた。

マドフ事件やスタンフォード事件で巨額詐欺の隠ぺいにオフショ ア市場が使われたことから、米当局は海外の投資アドバイザーへの監 視を強化している。今月には連邦捜査当局がヘッジファンド会社ガリ オンの創業者ら6人を摘発。インサイダー取引の捜査に盗聴を用いた 初のケースとなった。

独検察当局はキーナー氏を詐欺と背任の疑いで捜査している。報 道官が28日電話で明らかにした。詳細についてはコメントを控えた。

検察と警察当局は28日、フランクフルト近郊のキーナー氏の自 宅を家宅捜索した。午後には当局者らが段ボール箱を同氏宅から運び 出しているところが目撃された。

キーナー氏への電話取材の試みに対し応答は得られていない。バ ークレイズとBNPの広報担当者は当局に協力しているとし、JPモ ルガンの広報担当者はコメントを控えた。

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