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米フォード:ボルボ売却の交渉先、中国の吉利に絞り込み

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米自動車大手フォード・モー ターは、スウェーデンのボルボ部門の売却をめぐる交渉の相手を、中 国の吉利集団を中心とした企業連合に絞り込んだ。同社が28日、明 らかにした。

フォードは発表文で、吉利を最有力の売却先と選定したとし、今 後「吉利と詳細かつ焦点を絞った」協議をすると説明した。交渉に詳 しい関係者は、知的財産権の保護に関する問題点は解決されていない と述べた。

フォードのルイス・ブース最高財務責任者(CFO)は「吉利は 責任あるボルボの将来の保有者となり、同社の価値と独立を維持しな がら事業を前進させる能力がある」との見解を表明した。フォードは 保有するボルボ株を維持する計画はなく、交渉が結論に達する時期 について「特定のスケジュールはない」と付け加えた。

事情に詳しい関係者2人は、ブースCFOが参加した先週のロン ドンでの協議で、ボルボ売却の合意に向けて大きな進展があったと述 べた。

フォードのアラン・ムラリー最高経営責任者(CEO)は2011 年の黒字復帰を目指し、「フォード」ブランドへの経営資源集中を図 っている。英部門のジャガー・ランドローバーは昨年、インドのタタ・ モーターズに売却し、同年12月にはスウェーデンのボルボを売りに出 した。

吉利は08年夏に、ボルボをめぐりフォードに最初に接触し、最有 力候補になったと事情に詳しい複数の関係者は述べている。また関係者 によると、フォードは吉利のほかに中国の北京汽車工業や、元フォード 取締役のマイケル・ディンマン氏らが率いる米クラウン・グループとも 交渉した。また、赤字が縮小、売り上げも改善しているボルボを保持す ることも検討したという。

フォードは依然、ボルボと技術や設計を共有しているため、ボル ボの買い手はフォードの将来の製品について感触を得られると、関係 者らは話す。フォードはボルボ売却後もエンジンなど主要部分の供給 を続けるため、ボルボ売却に当たっては知的財産権をめぐる合意が必 要になると指摘している。

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